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第177話
ベットに向かい合って座っているだけなのにドキドキする。
改まってこれからセックスします、の空気が生々しいせいだ。
「なんか久しぶりに抱くな」
「そ、ですね……」
「ははっ、顔真っ赤。
これから、もっとすごいことすんのに」
楽しそうな口のまま、唇が重なる。
「改めて言われると、その…」
「意識してくれて嬉しいよ」
風呂上がりの身体から同じボディソープのにおいがする。
パウダリーで清潔なのに、これからすることのせいなのかすごくえっちだ。
意識してしまうと、何事もそちらに引っ張られてしまう。
服だってしっかり着ている。
ただ、腹の掃除はした。
外側はいつもと同じでも自分だけが知る内側はセックスを期待している。
はしたない。
たったそれだけのことに、こんなに期待している。
ゆっくりと近付いてくる顔に、つい唇をきゅっと締めてしまった。
「かわい」
やっぱり機嫌の良い形の唇が重なる。
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