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第260話
「お疲れさまでした。
後ろから集めてきてください」
集められたテスト用紙を受け取り、テストは終了だ。
本当にお疲れさまだ。
みんなの顔がすごい。
号令をかけてもらい頭を下げると、ふと教室内の空気が緩んだ。
「終わったー」
「次なんだっけ」
こういう切り替えの早さはみんな共通なんだなと少しだけ面白く思ってしまう。
「先生、またね」
「はい。
また」
若いというだけで目立つが、コミュニケーションの勉強だと思えば有り難い。
廊下では教科書の入れ替えや頭を使ってエネルギーがほしいのか軽い飲食をしている生徒もいた。
テスト用紙をしっかりと抱え、準備室へと戻っていく。
すると、後ろに視線を感じた。
なんとなく振り返ると長岡だ。
国語は基礎教科で学年統一だから当たり前と言えばそうだ。
「三条先生、お疲れさまです」
「お疲れさまです」
なんでだろう。
長岡の顔を見て安堵する。
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