「感動だ……」 そう呟いたチェイス室長は、感動するくらいお気に召したらしいオレの小さな粒を口に含んで、再び巧みな舌遣いで攻めてくる。 形を確かめるように舐めて、ちゅうっと音がたつくらい吸ったかと思うと甘噛みをしてきたり、舌先でツンツンとつついてみたり……魔力で触られたあの時はほんの軽いお触りだったんだと思い知らされる。 あまりにも濃厚な愛撫に、オレははくはくと唇を震わせた。 「……あっ、あ、ぁあっ！」 「可愛い……」 吐息なのかと思うくらい、しっとりとチェイス室長が囁く。 「苦しい？　一回出すかい？」 空いていたらしい右手が、オレのズボンとパンツを器用に剥ぎ取った。興奮しきったオレの愚息は自由になった開放感で勢いよくプルンと飛び出して、更なる刺激を待っている。 そこに、チェイス室長の細くて長い指がすうっと裏筋を撫で上げ、先端をキュッと包まれた。 「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ」 簡単に達してしまった。 はぁ、はぁ、と荒い息をつくオレを、チェイス室長の深緑の瞳がうっとりと見つめている。 「酷い……オレだけ……」 一緒に、イキたかったのに。ちょっとだけ涙が出た。 チェイス室長が好きだって自覚したのに、ずっとずっと会えなくて……中途半端に魔力だけ会いにくるもんだから毎日焦らされて。 やっと。 やっと生身のチェイス室長とこうして抱き合えたのに、オレだけイかされるなんて。 「……っ」 なんか言ってやりたかったのに、声があんまりでなかった。 「ミジェ？」 オレが何か言おうとしたのに気付いたらしいチェイス室長が、聞き取ろうと顔を近づけてくれる。その顔を見ていたら、胸がいっぱいになって思わず縋り付いていた。 「チェイス室長……すき。好き……っ」 「……！！！」 一瞬息を呑んだチェイス室長が、泣きそうな顔でキスの雨を降らせてくる。 ぎゅうぎゅうに抱きしめられたかと思うと、唇をこじ開けられて口の中を蹂躙される。舌がぐにぐにと捏ねられて、息もできないくらい吸われて。腹に熱くて堅いモノがゴリゴリ当たったかと思うと腰を持ち上げられた。尻の間に濡れた指が入ってきて、オレの窄まりに触れる。 これまで、魔力ですら触られていないそこが、急激に熱をもった。 「ミジェ、ミジェ……！　好きだ……！」 そんなに泣きそうな顔しなくても、拒まないのに。 「オレも、好き……ね、挿れて」 「ミジェ……！！！」 左手でオレをぎゅうぎゅうに抱きしめたまま、チェイス室長の右手の指がツプン、と中に入ってきた。