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第58話 愛し合う 2 ※

 舌を絡め合いながら壱成の乳首を指でつまみ刺激する。 「……あ…………」  ふれた瞬間に、合わせた唇の隙間から可愛い声が上がり、俺の下半身が一気にうずく。  壱成の意識が乳首に移って舌の動きが完全に止まった。ほんと可愛すぎる。   「ん……っンッ、……ぁ……っ……」    片手じゃもどかしい。壱成の弱い乳首を両方堪能したい。    俺は前かがみになって、壱成の乳首を焦らすように舌先だけでチロチロと舐め、反対は指の腹で優しく撫でた。   「はっ、ぁ、……ンッ、京…………あっ」    壱成の腕が、俺の頭をぎゅっと抱き込んだ。  俺が舐めやすいように、腰を少し上げてくれる。  せっかくだから本気でやろうかな。  乳首にジュッと吸い付き、舌で転がし、甘噛みし、右の突起はキュッとつまみ、指先でカリカリし、指の腹でクルクル撫でる。 「はぁっ、ぁ……っ、んっ、イイ……っ、あっ」  ずっと身体がビクビクしてる。  壱成は舌で転がすのと、指先でカリカリするのが弱い。  俺はわざとそのセットをさけて愛撫する。 「壱成、どう? イケそう?」 「んンッ、それ……は、だから無理だ……って」 「んー。じゃ、セットならどうかな?」 「セットって……あぁっンッ!」  壱成の弱いセットで攻めると途端にいい声で鳴き始め、足がガクガクしだす。   「ま……っ、あぁっ、ま……てっ! まてっ! 京っ、まっ…………あっ、あっ、だめっだ、んっ、はっ、イク……っ、イクっ、あ゙ぁ…………っ!」  ビュッと吐き出された壱成のあたたかいものが身体にかかる。ぎゅうっと頭を抱きしめられた。壱成の足がガクガクしていまにも崩れそうだ。  背中を支えて前かがみになると、あっけないほど簡単に膝の上に落ちてくる。  くたりと俺に寄りかかる壱成の背中を撫でながら俺は笑みがこぼれた。 「乳首だけでイッちゃったな?」 「……全然違う」 「いや違わないだろ」  俺が笑うと「そうじゃない……」と俺の髪を梳くように撫でる。 「……京の髪色が目に入ると……ゾクゾクして頭がおかしくなる……目の色も……」 「え?」  なにそれ、そんな可愛いこと言っちゃう?  そういえば、昨日もキスのときにそんなこと言ってたな。 「お前の身体は……媚薬でも盛ってるのか……?」  壱成のセリフに俺はたまらず吹き出した。 「それマジで面白いな?」  片腕を動かせないことが残念でならない。  この媚薬効果、いつまで続くかな。  腕が治ってもまだ続いていてほしい。壱成を俺の愛撫でドロドロに溶かしたい。  そんなことを考えていたら、肩に寄りかかる重みが消え、壱成の頭が下がっていった。 「壱成?」  と呼びかけたときには、すでに俺のモノが壱成の口内に飲み込まれていた。 「は……ぁ……っ、やば……っ……」  壱成のフェラは初デートの日以来だ。俺がずっと壱成をよがらせたいばっかりで攻めてきたからだ。  嫌な予感はしたが、予想どおり今日もまた喉の奥まで咥えるディープスロートだ。   「い、壱成っ。無理すんな……って、そんな深く咥えんな……っ、うぁ……っ、はっ……」    マジやばいって。  壱成の熱い舌が絡みつき、先が喉の奥に吸い付くようだった。  そして、あの日の再現かのように、喉の奥を締めて激しく顔を上下に動かしはじめる。   「うぁ……っ、い、壱成っ! ストップストップッ!」    壱成は動きを止め、上目遣いで俺を見た。 「いひゃいは?」 「……っ、く、咥えたまましゃべんなっ」  なんつったんだ? 痛いか……か?  痛いわけねぇだろっ。ばか気持ちいわっ!  はぁ……もう、いろいろやばい……。 「壱成……俺のフェラっていつも物足りない?」  俺のを咥えたまま、上目遣いでびっくりした顔をして目を瞬く壱成に、ズクンと息子が反応した。反応しちゃうだろ……こんな可愛いの……。  壱成はゆっくりと口を離し、しきりに瞬きをする。 「物足りないわけないだろ。俺がいつも演技でよがってるとでも?」 「じゃなくってっ! ……じゃあ俺、いつもどんなフェラしてる?」 「どんな……。お前はいつも俺がとろけるくらい優しいよ」 「……ん。じゃあ、壱成もそうやって?」 「え?」 「そんな喉の奥まで咥えんな。苦しいだろ」 「……気持ちよくないか?」 「気持ちいけどっ。でも俺は、壱成に無理させたくねぇの。そういう奉仕的なのじゃなくて、もっと優しく舐めてよ」 「優しく……お前みたいなフェラか?」 「そうそう」 「……わかった」  ふたたび顔を下ろし、壱成は俺の息子にチュッチュッとキスをした。  うんうん、俺いつもそれやるもんな?  そして、亀頭をチロチロと舌先で舐め、じゅっと吸い付き、ゆっくりと優しく飲み込んでいく。   「……はぁ……壱成、すげぇ気持ちい……」    唇をすぼませゆっくり上下しながら、ときどき亀頭を転がすように舐める。  だんだん息が上がってくる。必死で優しく舐める壱成が愛おしい。頭を撫でるとぎゅっと目を閉じて、少し口角が上がったように見えた。  思い出したように先端を裏顎に擦り付け、また思い出したように根元を手でしごく。一生懸命で可愛くて、それだけでもう色々やばい。   「気持ちいいか……?」 「うん、すげぇ気持ちい……」 「でも、深く咥えたほうがもっといい声が……」 「こっちのが、愛されてるって伝わる。壱成すげぇ一生懸命で可愛いし、すげぇ好き」 「そ、うなのか?」    頬を染める壱成が可愛すぎる。今日ずっと照れててマジ可愛い。   「壱成、キスして?」 「でも今お前のを舐めた……」 「もー、いいからっ」  腕を引っ張り膝の上に座らせ、前のめりになって壱成にキスをした。 「ん……きょう……」  唇を舐め、舌を舐め、裏顎を舐めてくすぐった。  未だにキスでビクビクする壱成が可愛すぎる。 「なぁ……もう俺、限界」 「……俺が、ほしいか?」 「ほしいよ。壱成がめちゃくちゃほしい」 「俺も、京がほしいよ」  髪を指で梳きながら俺の目をじっと見つめる壱成。  まるで、ノブじゃなく京だと確認するように。  

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