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シーン……と、静まり返ったように何も聞こえなくなる。
(ぁ、あ、終わった……)
僕は下を向いてた顔をあげて、茫然と彼らを見る。
そんな僕の目に飛び込んできた、トシさんのいつもの癖。
右手で髪をガシガシかいてて
それを見たらいろんな思い出が蘇ってきて、目の前が霞んできて
「……ふっ」
(あぁ、駄目だよ)
今音だしたら告白が台無しじゃんか。
耐えろ、耐えろ。
僕は、自分のことに精一杯になってて、でも
「ごめん」
トシさんのこの声は、ちゃんと聞こえた。
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