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眠りの中で

『お前、気持ち悪いんだよ。ずっと』 『馬鹿馬鹿しい。お前、気持ち悪いんだよ』 ーーあぁ、同じ言葉を言われて終わってしまうなんて皮肉だな、本当に。 どちらの世界でも、結局俺は気持ち悪いままだったのか。 同じように学校へ通って、同じようにクラスメイトから嫌われて。前の世界での事を活かして何とかこっちでは頑張ろうと思ってたのにな。 父様やエトシィール兄様、レスフィー、屋敷の人たち、メロティアニス。 みんないい人で、今度は失敗しないようと毎日を生き抜いていたつもりだった。 そう、所詮は〝つもり〟だ。だから駄目だったんだろう。 エルバにも、本当に迷惑をかけてしまった。 共鳴って眠ったままでもできるのかな? それなら、もうこのまま起きない方がいいよな? 心があったら、また性的に感じてしまって困らせるだけ。 ならば、俺は眠っていた方がいい。 というか本当に眠ってるのか? 死んではない? クラスメイトの言い方からして、多分やばい一歩手前で救出するような感じだったけど…… 助けるの、嫌だろうな。でもリスト家だから渋々なんだろうな。なんか、本当に申し訳ない。 最後の最後まで嫌な思いかけて、いっそもう死んだほうがいいんじゃないだろうか? いや、でもそれだとエルバが困っちゃうか。 2つの世界を経験してる変な俺を受け入れてくれた存在。 「お前にしかできない」と居場所をくれ、いつも一緒にいてくれた。 お前はこれがどれだけすごい事なのか知らないだろうけど、本当に救われたんだ、俺。 だから、今度は俺が恩返しをしなければ。 14年間身体が生きてたんだから、眠っていても俺の魔力は感じるだろう。 だから、それで共鳴してくれたらいい。 もう、俺の身体をどう使っても…いいから…… (………?) 何か、話し声が聞こえる。 大きな声がふたつ、懸命に俺に呼びかけていて これはーー

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