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「ふむ、完全にこちらの世界へ馴染んだようだな。これで誰も〝変だ〟とは言わなくなるだろう」
「本当に!?」
「あぁ。今後はあの水晶の部屋で精霊を呼んでも、皆が寄って来そうだな」
「そっか……なんか母様みたいかも」
今見た夢でも、母様は友だちのように精霊たちと話をしていた。
俺ももっと精霊士として学んだら、母様みたいになれるのかな。
「ーーだが」
「へ? ぅわっ!」
まだ寝たままだった俺に、ガバリと長身が被さってくる。
「お前と契約するのは我だけだ。
他の者には指一本触れさせん。契約もするな。
その分我がお前を守るから、我だけを使え」
「……っ、ははははっ!」
なんだそれ、嫉妬? 独占欲?
仏頂面のエルバにもっと笑えてきてしまって、どうしようもない。
こんな感情も初めてか? また名前すら知らないんだろう。
あぁ、どうやら俺は母様みたいにはなれないらしい。
でもいっぱい幸せだ。
「エルバ……」
伸ばした指先が目の前の顔に触れると、ゾクリとした感覚が巡る。
共鳴した、本当に帰ってきたんだ。
久しぶりのその感覚に、身体が「もっと」と言っていて。
「我も、触ってよいか」
「いい、けど…声我慢できないかも……」
「心配するな。部屋全体に水の幕を張ってやろう。
解くまでは誰も入ることすらできん。
お前のこの姿を家族や友人に見せるのは、この時間を過ごした後だ。良いな?」
「っ、うん」
ニヤリと笑ったエルバの顔が、俺の唇をゆっくり塞いだ。
熱い舌がすぐに入り込んできて、口内を荒々しく掻き回してくる。
溢れ落ちる唾液も舐め取られ、それすらも再び口に戻されぐちゅぐちゅ響く音の材料にされて。
(きも、ちぃ……っ)
こんなに荒々しいキスは初めて。
それくらいに求められていることが嬉しくて、自然と俺からも舌を伸ばす。
「ふ、ん…んん、ん……んっ」
すぐに舌同士が絡まり合う。
そこから起こる共鳴に全身が震えて、熱くて熱くて堪らなくて。
ぁ、嘘どうしよう。
まだキスだけなのに、もう自身が勃ち上がってしまってる。
待って、流石にこれだけで出すなんて恥ずかしすぎる。
けど、本当に久しぶりの感覚に喜ぶ身体が抑えられない。
「待っ、て、エル……んんんっ!」
合間に呼んでもまた強く口を塞がれ、少し吐精してしまったのが分かった。
服の下でじんわり濡れるソコに、一気に体温が上がって。
「ゃ、も、熱いから…脱ぎたぃ……っ」
ようやく離してくれたエルバに、息も絶え絶えにお願いした。
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