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第1話 偶然は必然!?
「ん……」
眩しくて目が覚めた。薄暗い部屋にカーテンの隙間からうっすらと光が差し込んでいる。
「今、なんじ……?」
無意識に手を伸ばしスマホを探すが枕元には見当たらず、夢うつつのまま髪をくしゃっと掻き上げ、御堂蓮はうっすらと目を開けた。
見慣れない天井や景色に一瞬ココは何処だろう? と、呆けてしまった。
重い瞼をこすりながら寝返りを打つと、目の前に見慣れない男の顔があって、ギョッとして僅かに身を引いた。
恐る恐る布団の中を覗いて見れば、お互いに服を着ていない。いや、着ていない以前に何も身に着けていない。
これはもしかしなくても――……。
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