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偶然は必然!? 4
「――随分、積極的なんだな」
「ふふ、こう言うの嫌いだった?」
「……まさか」
答えの代わりに腕伸ばして引き寄せ触れるだけのキスをする。最初はほんの一瞬だけ、ちゅ、と軽く啄む程度。だがすぐに物足りなくなって舌を差し込み深く口付けた。
「ん……ぅン」
静かな車内にくぐもった吐息と唾液の絡まる音が響く。
近くの席に人が居なくて良かった。まだ消灯前で車内には薄明かりがついている。
こんなところを誰かに見られたら言い訳のしようがない。
だが、誰かに見つかってしまうかも知れないというスリルすら興奮材料となって、気分が高揚して行く。
もっと欲しい。この男との快楽を味わいたい。そんな欲望が頭を擡げ、気が付けば互いの体を弄るように手を伸ばしていた。
消灯と同時にリクライニングシートを倒して腰を引き寄せ、貪るような深い口づけを交わす。狭いシートで互いの体が密着し、体温が伝わってくる。
青年の手が自分の股間をまさぐり、熱を持った中心に触れられると、ビクンと腰が跳ねた。
「はぁ……、凄いね。もうガッチガチじゃん」
「君だって人のこと言えた義理か?」
そう言って同じように青年の下半身に手を伸ばすと、そこは自分と同じように硬く張り詰めてズボン越しでも分かるほど反応を示していた。
「だって……お兄さんキス上手いんだもん」
少し拗ねたような仕草と、赤らんだ目元に色気を感じて、つい悪戯心で耳を食んでみる。
すると、青年は小さく肩を震わせて、僅かに甘い声を漏らした。
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