「ひぁ……っ、やっ、一緒……やぁ……っ」 「嫌じゃないでしょ？ こっちもビショビショにして……」 「んっ、やだ……っ、やだ……っ」 「本当に？」 そう言いながらナギ自身の先端を親指でぐりっと刺激すると、透明な液体がとぷっと溢れ出した。 「ぁああ……っ」 「ほら、やっぱり。感じてるじゃないか」 「ちが……っ、これは……っ」 否定しようとするナギの言葉を無視して蓮は激しく腰を打ち付けていく。 パンッ、パチュッと肌のぶつかり合う音と水音、そして二人の荒い呼吸が部屋の中に響き渡る。 「ん……ッ、あ……ッ、あ……ッ」 身体を揺さぶられながらも、ナギは必死に声を抑えようと自分の手の甲を口に当てていた。そんなナギを見て、蓮は悪戯を思い付いた子供のような笑みを浮かべると、ナギの手を取って指を絡めシーツに縫い止める。 「だめ。声、抑えないで。もっと、僕に聞かせてよ」 自分の指と絡めて手を繋いだまま、ナギに覆いかぶさるようにして耳元で甘く囁けば、それだけでも快感に繋がるのか、内壁がきゅんと締まるのを感じた。 「あぁ……っ、んっ、んん……っ」 「可愛い声、それに……その顔、……いいね。なんだか凄く興奮する」 「やだ……っ、あぁ……っ、手……離し……っ」 「ダーメ。もっと僕を求めてよ」 そう言って更に強く握り込むと、蓮はラストスパートをかけるように激しい抽挿を繰り返した。 「んぁ……っ、や……っ、激しっ、んん……っ」 ナギは押し寄せる快感に翻弄されながら、蓮の背中にしがみついた。蓮は応えるように抱き締め返すと、その首筋に唇を寄せた。 鼻腔を掠めるナギの体臭にすら興奮を覚えて、蓮は夢中で吸い付く。まるで獣のように本能で求めている自分に驚きつつも、それを止める事は出来なかった。 「あぁ……っ、あっ、イク……っ、またイッちゃう……っ」 「っ、一緒に……っ」 再び射精感が高まり、絶頂に向けて激しく腰を動かした。 「あ……っ、あっ、あ……ッ」 「っく……」 ナギが果てると同時に中がぎゅっと収縮して搾り取るように絡み付いてくる。その強い締めつけに蓮も欲望を放つと、そのまま覆い被さってナギを抱きしめた。 「……重い」 「ごめん。もう少しだけ」 「……もう、仕方ないなぁ……」 ナギは小さく返事をするとその胸に顔を埋めてきた。 その仕草に愛しさを感じつつ、蓮は暫くの間ナギを離すことが出来なかった。