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抜け出しちゃえ 9 

「ハハッ、あっさり入ったね。物欲しそうに僕の指に絡みついて……本当にエッチな身体だ」 「ぅ、……ッ、そんなこと……言っちゃやだ」 「だって本当の事だし。ほら、ココ、トントンするだけでキュウキュウ締め付けてきてる。もう一本増やすよ? 大丈夫、ちゃんと解してあげるから」 「あぁ……っ」 一度指を引き抜くと三本まとめて一気に突き入れる。その衝撃にナギは大きく背をしならせた。 ナギは本当に快感を得やすい身体をしている。それは初めて彼を抱いた時から薄々感じていた事だった。更に言えば、少し虐めてやるととても悦ぶ。本人にそんなつもりは無いらしいが、今も焦らされて、簡単には達せない状況に少なからず快感を強めている。 「んんっ、ふ……っ、あ……っ」 「気持ちいいかい? 中がピクピク動いてるのが指先に伝わって来る」 「は、ぁ……っ、だ、め……」 「何が?」 「っ、……意地悪……っ」 拗ねた口調で言いながら、過ぎた快感に潤んだ瞳で睨まれると堪らなく愛おしい気持ちになる。 「ねぇ、も、我慢、出来ない……っ早く、コレ、ちょうだい?」 強請るように腰を揺らし、伸びてきた手が不意に蓮の性器をするりと撫でた。 駆け引きも何もなく自分を求めて来る姿が可愛くて仕方がない。 「――……っ、反則……」 ぼそりと呟くと、蓮は自らのズボンに手を掛けた。ナギの熱く濡れた眼差しに誘われるまま口付けて舌を差し入れれば、ナギは夢中で吸い付いて来た。その舌が、唇が、蓮が欲しいと語っているようで愛おしさが募る。互いの唾液を交換し合うような深いキスを交わしながら腰を抱き、両足を抱えて肩に掛けさせる。 大きく開いた脚の間に身体を割り込ませるとそのまま体重を掛け一息に押し込んだ。

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