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何処で練習したの!

事後。 素肌のまま掛け布団から肩を出し、天井を見上げている僕。 ある意味、余韻...いや、どうだろう...。 「あんま天井ばっか見てると穴空くぞ」 「空かない!」 上の階の天井の穴が空いたりしたら上の階のカップルさんがびっくりしちゃう! 「...何処で練習したの」 「ん?」 「だから!何処で練習したの!」 声を張り上げ睨みつけると傍らで肘をついて僕を見下ろしていた孝介が、は?て顔をした。 「...練習?なんだそりゃ」 「だって!上手かったもん!僕がリードしなきゃと思ってたのに!」 なにやら、ふーん、と孝介がニヤついた。 「リードしようと思ってたんだ?蓮」 「ま、まあ?ほら、僕の方が先輩な訳だし?」 「...なんの先輩だよ」 「それは、いっ...」 ゴロン、と横を向こうとして、異変。 「どした?」 「ひ、久しぶりすぎて、腰やお尻がきつい...」 思わず布団の中で腰を摩る僕...。 「大丈夫かよ。なんか飲む?」 「うん...ありがと」 孝介から受け取ったペットボトルのミネラルウォーターで喉を潤した。 「もう時間も時間だし。さっさとシャワー浴びて今日はもう寝るか」 「話しはまだ終わってない!」 キッと孝介を睨むと孝介は眉間に皺を寄せた。 「...なんの話し?」 「だーから!僕が初めてじゃないでしょ!」 「なにがだよ」 「男!女の子しか知らないならフェラなんてしない!」 うーん、と孝介が困惑気味に指で頭を掻いた。 「や、初めてだし。男。当たり前だろ。ただ」 「ただ?」 「男みたいな女みたいな、女みたいな男みたいな...体だけの関係ならあったかな、て、知りたくもないだろ、お前」 えっ、と目を見開き僕は持っていたペットボトルを落としそうになった。 「そ、それ、て...おとこの娘、みたいな...?」 「男の子?いや、ニューハーフ的な?見た目、普通に女だったし、騙されたっつーか。かなり前の話し」 「ニュ....」 「てか、腰や尻きついんだろ?おんぶしていこうか、風呂場まで」 「だ、大丈夫...」 ....まさかのニューハーフ。ニューハーフ? 僕の一時期の謎の怒りは何処へやら。上の空で浴室へと向かったのでした。

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