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第33話
フローリング冷たさに朝霧は一瞬、体を強ばらせる。
「ごめん。背中痛いよな」
夏川は廊下に胡坐をかいて座ると、朝霧を抱き上げた。
「んっ」
夏川は自分の精液の味のする朝霧の唇を、躊躇なく貪った。
キスをしながら、朝霧の後孔を夏川は両手の人差し指で広げてゆく。
「んっ…うんっ、あ」
朝霧は自分の腫れた乳首が堪らなく疼いて。夏川の着ているダンガリーシャツにこすりつけた。
「ん…くふっ」
朝霧の口角から零れた唾液を、夏川が舐めとる。
「入れるよ」
朝霧が頷くと、夏川は朝霧の腰を抱え、自分の屹立に導いた。
「んっ…んー、あっ、あああっ」
奥まで受け入れ、朝霧が腰を震わせる。
「ちょっとでちゃった? 」
べとべとになっている朝霧の屹立の先端を、夏川が扱く。
「ああっ、あー」
背中を反らせ、朝霧が達する。
夏川の青色のシャツにべったりと白濁が飛んだ。
焦点の定まらない目をした朝霧の頬に、夏川が口づける。
「動くよ」
下から激しく突き上げ始める。
「ああっ、あー、イイ。んっ、もっと、奥。もっとちょうだいっ」
朝霧が夏川にしがみつく。
夏川が朝霧の耳元でふっと笑う。
「いくらでもあげるよ。だから帝、今夜は一緒にいて」
夏川の膨れた欲望が内部で弾ける。
朝霧のナカは歓喜したように、夏川の屹立を締めつけた。
2人で荒い息を吐きながら、強く抱きしめ合う。
ふと、足元に落ちている自分のスマホに気付いた朝霧がそれを手に取り、時間を確認する。
とっくに終電の時刻は過ぎていた。
そんな朝霧の仕草に気付いた夏川が一瞬だけ顔をあげ、また朝霧の肩口に伏せる。
「ごめん。明日必ず家まで送るから」
夏川の謝罪に、許すという意味をこめて、朝霧はその後頭部を優しく撫でた。
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