14 / 58

第4話 意地っ張り同士のふれあい(3)★

「そんな……勘違いみたいなこと」  言いながらも、橘の表情には迷いが見て取れた。高校生の恋愛観なんてそんなものだろう――そう思った瞬間、胸がちくりと痛んで――、諒太は苦笑した。 「勘違いだよ。一時の感情で行動するもんじゃない――そんなにエロいことしたいなら、ヌいてやるから」  まるで悪ふざけの延長だ。友達が遊びに誘うかのように口にして、橘の下腹部へと手を伸ばす。そこはスウェットの布地越しでもわかるほどに勃起しており、軽く触っただけでビクッと反応が返ってきた。 「ちょっ、先生」 「もうガン勃ちとか若いな……これキツいだろ」  言いながらソファーから移動し、橘の前に屈むと、下着ごとスウェットをずらしてやった。  露わになった屹立は硬く張り詰めていて、先端からは先走りの蜜が溢れている。長さも太さも平均をゆうに超えているし、括れから先の部分も大きい――たいそう立派な一物を目にして、諒太の喉が自然と鳴った。 (う、わ……元気なうえにご立派ときた)  どぎまぎしつつも、形を確かめるように指を這わせてゆっくりと握り込む。  根本から裏筋まで舌で舐めあげれば、橘が小さく息を漏らす気配がした。それを確かめつつ、今度は亀頭を中心に責めていく。 「ん、んっ……」  舌を硬くさせて先端の割れ目をほじるように愛でてやり、先走りが滲んでくれば、じゅるるっと卑猥な音を立てながら啜ってやる。  そうしながら、ドクドクと脈打っている竿を手で扱きあげた。緩急をつけて刺激を与え、舌で敏感な部分を刺激してやると、橘は辛抱ならないといった様子で腰を震わせる。 「橘、こうされるのいい?」 「っ……気持ちいい、です……けど、先生がこんなことしなくても」 「これくらい、いいって。もっと気持ちいいことしような」  自分の行為で相手が悦んでくれている――その事実に、どうしようもなく気分が高揚して、感化されるように屹立を口腔に迎え入れる。途端、橘が慌てたように頭を掴んできた。 「先生、待っ……」 「ん、はっ、橘のチンコでかすぎ――」  あまりの凶悪さに一度は口から離すも、なんとか口内に収める。  橘のものは、口いっぱいに頬張っても入り切らないくらいで雄々しい。顎が痛くて仕方ないけれど、同時に堪らなく興奮する。 「どう? こっちも……きほちいい?」  唾液を絡めながら頭を上下させ、カリ首を唇で強く圧迫してやる。すると、低い呻き声が小さく聞こえた。 「どう、って……咥えながら喋らないでくださいよ」  見上げれば、橘の表情は恍惚としていて歯を噛み締めているようだった。揺れそうになる腰を必死に抑えているのか、時折、膝が小刻みに震えている。 (腰、振ってくれていいのに)  こういった行為に慣れているぶん、そのようなことを考えてしまう。まさかとは思うが、 「もしかして、女の子ともこういうコトしたことない?」 「あ、当たり前じゃないすか」  問いかけると、橘は珍しく顔を赤らめた。  その様子が可愛らしく感じられて、諒太はふっと笑みを浮かべる。  今まで諒太が相手にしてきたのは、セックス慣れした年上ばかりだった。こんなにも初々しい反応を見せてくれる相手は初めてで、だからこそ頑張りたくもなってしまう。 「じゃあサービス、な」  ぽつりと呟いてから、今度こそ橘のものを奥深くまで呑み込んでみせる。喉の力を抜きながら嚥下していくと、ついに根元まで口に含むことができた。

ともだちにシェアしよう!