31 / 51

―美少年達の危険な宴―

ベットで気を失っている葉月を咲夜は叩き起こした。 「いつまでも寝てるなよなお姫様!」 「オラッ!」 「お目覚めの時間だ!」 咲夜はそう言うと、花瓶の水を葉月の顔にかけた。 葉月は突然の水かけに一気に目が覚めた。 咲夜は葉月の顔を覗いた。 「お前、意識が飛んでたぞ?」 咲夜がそう言うと葉月は我に返った。 咲夜は靴をベットの壁にバンと叩いて鳴らした。 「いつまでも寝ぼけてるんじゃねーよ葉月!」 咲夜はそう言うと再びベットの壁を叩いた。 「目、覚ましたか?」 「どうなんだよ?」 咲夜に脅されると葉月は身をふるわせて、直ぐに答えた。 「はい!」 「目が覚めました…!」 「だからもうやめて下さい!!」 葉月がそう言うと咲夜は葉月に言った。 「何をやめるんだ何を?」 「俺様にエラ口叩くんじゃーよ!」 咲夜は怯える葉月の頭の髪を掴んだ。 「ここでお前に言いニュースと悪いニュースがある」 「どっちが先に聞きたい?」 咲夜の質問に葉月は頭を横に振って拒否をした。 <b>『どっちも聞きたくありません…!!』</b> <b>『お願いします!』 『もう帰して下さいっ…!!』</b> 葉月が泣いてそう言うと咲夜は悪魔の顔で笑った。 「早く帰りたかったらお前も協力しろよ」 「……協力?」 葉月は涙目でそう言った。 「お前次第ってヤツだ」 咲夜はそう言うと、葉月に企画変更の事を告げた。 「友也がたてた企画はなくなった」 「なくなっ…た?」 「あぁ」 「でも安心しろ葉月!」 「その代わりに俺が新たな企画をお前の為に立ててやった」 「きっとお前も泣いて喜ぶ企画だ!」 咲夜のその言葉に葉月は身を震わせると、両耳を塞いだのだった。

ともだちにシェアしよう!