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第22話 逆襲
「悪くなかったぜ、お前にヤられるのも」
ニヤニヤ笑いながら神谷はローションを手にたっぷりとたらす。
「ココ、ずいぶん可愛がってくれたよな」
ずぶり、と後ろに指を突っ込んで、いきなり急所を抉られてて、高田は背筋がゾクゾクする。
「ああっ先輩っ、だめっいきなりそんなっ」
「お前もいきなりヤってくれたじゃん」
「あ、んんっ、や、ひっ、あああんっ、ぐりぐりしないでっ」
「お前が言うと、ぐりぐりして、って言ってるようにしか聞こえない」
ヤられた後だからか、神谷はいつもより意地悪だ。
乳首を弄りながら、いつまでも後孔の中を微妙にイかないようにかき回される。
「ああん、やっ、もう、あん、あん、あん、や、挿れて、指、も、イヤっ」
「お前は、挿れられるの、好きなんだろ?」
「好きっ好きっ、挿れて!ひ、あん、おっきいの、ずぶっと奥まで挿れてっ」
腰を振ってねだる高田の望みを神谷はかなえてやる。
「こうか?」
「んああっ先輩っ、すご、い……」
「中、ヒクヒクしてる。ヤられたかったんだろ?ほんとは」
ぐちゅっぐちゅっと派手な音を立てて、突き入れられるたびに、快感の渦が大きくなっていく。
「ひっ、いいっ、気持ちいいっ、もっと、もっと、突いてっ、あうっ」
「後ろでイけよ、朝までヤってやる」
「あ、あ、あ、すご……い、や、ひ、イクっイクっ、ひい、ああっ」
「俺は、こうやって、お前の中をぐっちゃぐちゃにかき回すのが好きなんだよっ」
「ひああっ、ダメ、も、死ぬっ、ああっ、もっと、もっと、イクっ、イクー!」
「ほんと可愛いやつ。俺の好みは、お前みたいなやつなんだよ! ほら、イけっ」
「ああああんっ!」
高田のモノからとろ、っと白い液が溢れると、神谷は満足そうな笑みを浮かべる。
「後ろ向け。よつんばいになって、尻上げろ」
もうろうとしたまま、高田は神谷の声に従う。
ずん、と大砲を撃ち込まれるような衝撃が、与えられる。
「ひやあっ、ああっ」
神谷は尻をめいっぱい左右に開いて、腰を限界までぐりぐり擦りつける。
「今日は何回イけるかな、お前」
「も、無理、や、ああん、先輩の、すご、い……そ、んなに、ずぼずぼ、しちゃ……」
「しつこくヤキモチ焼いたお仕置きだ。言ってわからない奴には身体でわからせてやる」
「ひいっ、イクイクっ、イっちゃうっ、うああっ」
がくがく身体を震わせて達した高田が、ベッドにどさっと横になるのを追いかけて、神谷は乳首をいじりながら、ずくずく突き続ける。
「も、あ、ひ、もれ、もれるっ、ヘン、あ、ダメっ、ふんっ、ひやあっ」
「何がもれんの?」
「わ、わかん、ない、っ、ヘン、になるっ、いやああっ、ダメっ」
もう、高田はぶっとんでるだろうな、と神谷は苦笑しながら、そろそろ本気でいくか、と腰を打ちつける。
「と、も、ゆ、き、今日は勘弁してやらない」
耳元に言葉をくぎりながら囁いてやると、また高田の全身ががくがく震え出す。
高田は耳も弱いよな、と神谷はクスっと笑う。
「ひやああっ、あ、あん、ああんっんん……」
「またイったな、俺も出すぞ」
さすがにぐったりし始めた高田を後ろから抱きしめて、そろそろ勘弁してやるか、と神谷は思いきり突きながら奥へ放出する。
神谷が高田を仰向けにしてやると、すでに高田は安らかに落ちていた。
「気絶するまでしなくても……」
「お前がヘンなヤキモチ焼くからだ」
「だって」
ムクれながら、高田は目をうるうるさせている。
目が覚めて喉がからからになっっているのに、立ち上がることも出来ないのだ。
「過去にまでヤキモチ焼いてたら、キリがねぇだろ?」
神谷はペットボトルの水を取ってくると、意地悪く自分が先にごくり、と飲んでしまう。
「せ、先輩俺にも……」
高田が哀れな声で手をのばすと、神谷は届かないようにそれを高く持ち上げる。
「もう、つまんないヤキモチ焼かないって約束しろ。俺、今日、疲れたから」
「ごめんなさいっ、もう、焼きませんっ」
「よし、忘れんなよ」
神谷は水を口に含むと、高田の唇に口づけて、ゆっくり飲ませてやる。
高田がみるみる嬉しそうな顔になる。
「先輩ってば、口悪いくせに、ほんとは優しいんだからっ」
「うるせえっ、お前の誕生日だから特別サービスしてやってんだよっ」
むふふ、と高田は心の中でほくそ笑む。
どうやら、たまにはヤキモチを焼いてみるのも効果があるようだ。
「先輩、もっと……」
神谷は仕方ねぇなあ、とまた水を含んで、口づける。
口が悪くて厳しい恋人が、自分にだけはとっても甘い、ということを高田は確信した。
【番外編SS 後輩の無茶な要求 ~End~】
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