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第21話 別れた理由
口の中で硬度を増した神谷のモノを、舌で激しく刺激する。
後ろの刺激も同時にぐりぐり、と強くすると、神谷は飛び退くように身体を折り曲げて、逃げようとした。
逃がすもんか、とぎゅっとモノを吸い上げて、後ろに入れた指を中で抜けないように折り曲げる。
「バカ……お前……いきなりそんなっ……くっ……ああっ」
神谷のモノがふるふる、とひくつき始めたので、高田はやっと口を離し、指を増やしてずぶっと突っ込んだ。
先輩、いつもこうやって、俺のこといじめますよね。
ぐりぐり、とねじるように指でかき回すと神谷は、は、は、っと激しく息をしながら、目を潤ませている。
「ココ、で合ってますよね?」
ずぶ、っと突っ込んだ指を急所に直撃させると、神谷の身体が跳ね上がる。
「あうっ……や……め……も、もう、いいから……」
高田は指を出し入れしながら、自分のモノを確認する。
大丈夫、今日はギンギンだ。
これなら多分突っ込める、と高田は指を引き抜いて神谷の身体に覆い被さった。
「先輩、挿れていい?」
「ああ、いいぜ。思い切りヤれよ……」
神谷は薄い笑みを浮かべて目を閉じ、大きく開いた足を深く折り曲げる。
高田は、言われた通りに、ずぶり、と一気に突っ込んでみる。
ぐずぐずしてたら、また失敗しそうな気がして、奥まで思い切り押し込んだ。
熱い……
中、こんなに熱いんだ。
狭くて、きゅうきゅうで、気持ちいい……
初めて知った、先輩の中。
「くっ……久しぶりだな、この感覚」
「痛くないですか? 先輩……」
「大丈夫、動けよ」
苦痛と快感が混じったような、余裕のない表情で神谷は高田の顔を見上げた。
ずり、ずり、とゆっくり出し入れすると、それは女のそれとは比べものにならないほど、締め付けながら絡みついてくる。
搾り取られそうだ……と高田は腰のあたりが震えてくる。
「先輩、気持ちいい……すごい」
神谷は余裕があるのか、高田の腰を両手で捕まえて、自分から擦りつけてきた。
ああ……、と気持ちよさそうに神谷は恍惚とした表情を浮かべる。
「せ、先輩、そんなに締めたらイっちゃいます」
「イかせてやろうか?」
ニヤっと神谷が笑う。
「ほら、交代」
「え、でも……」
神谷は高田をベッドに寝かせると、自分は高田の上にまたがり、 後孔にモノの先端をあてがった。
「う、わ、……先輩っ」
ずずずずっと、神谷が腰を落としていくと、高田は悲鳴を上げそうになった。
気持ちよすぎる……
立場が交代しても、神谷はやっぱり主導権を握ってしまう。
ずぶ、ずぶ、っと自分で腰を振り、気持ちよさそうな表情をする神谷の奔放な痴態に、高田は見とれてしまった。
気持ちよすぎる上に、心臓が爆発しそうなほど神谷は色っぽい。
ああ、このままだと出てしまう……
一方的にイかされてしまうのが悔しくて、高田は神谷の腰を抱えると下から思い切り突き上げた。
「ああっ、いいぜっ、もっと……」
「む、無茶な……俺、もうイきそ」
神谷を先にイかせなければまずい、と高田は神谷のモノに手をのばす。
ぐちゃぐちゃに扱きながら、腰をぐりぐりっと回すと、神谷が乱れ始めた。
「智之っ、そこっ、ああっ」
のけぞりながら腰を振る神谷の姿に、高田は心臓が壊れそうなほど興奮する。
イきそうなのをぐっと唇を噛んでこらえながら、必死で突き上げる。
「先輩っ、先にイって」
神谷を腰を回転させるように、自分で自分のいいところを抉り出す。
「智……之……イ……く……あっああっ」
「先輩っ俺もっ」
ぎゅう、っと締め付けられた瞬間に高田もやっと自分の欲を解放する。
神谷の放った液体が、高田の胸に飛び散った。
ふう、と深い息をつきながら、神谷の身体がドサ、っと重なってくる。
唇が重なる。
甘くて痺れるような、いつもの神谷のキス。
「先輩……気持ちよかった?」
物足りなくなかったかな、と心配になり高田は思わず聞いてしまう。
神谷はまだ繋がったままの後孔をきゅっきゅっと締めて、返事をする。
そんな神谷の茶目っ気など、今まで知らなかった、と高田は思わず笑ってしまった。
こんな素敵な人を捨てるなんて、アイツは大バカだ。
「先輩、どうしてあの人と別れたんですか」
「お前、この状況でまだ蒸し返す?」
神谷はちょっと眉をしかめて、高田の額を小突く。
しかし、理由ぐらいは聞いておきたい。
同じことに自分はなりたくないからだ。
「お前なら、分かってると思ったんだけどな」
フ、っと神谷は苦笑する。
「もったいぶらないで教えて下さいよ」
「それはなあ……」
神谷は、ニヤと笑みを浮かべてすばやく身体を離すと、逆に高田の両足を抱え上げて自分のモノを後孔に突きつける。
「俺は、ヤりてぇんだよ。分かってるだろ?」
「せ、先輩っ、いきなりは無理っ」
あわてて高田が逃げ出そうとすると、神谷は高田の身体を押さえつけて、強引に唇を重ねる。
まるで仕返しをするような、ぐちゃぐちゃに激しいキスに頭が真っ白になる。
「だから、アイツとは合わなかったんだ。さすがにアレをヤりたいとは思えねぇからな」
それはそうだろう。
あの巨体をヤっている姿など、想像したくない。
「そういうワケだから、ヤらせろ!」
神谷が噛みつくように、首筋に強く吸い付いてくる。
「お前は、おとなしくヤられてたらいいんだよ」
神谷が意地悪く、ぎゅっと高田の乳首をつねる。
「あうっ、でも、でもっ……たまにでいいからっ、俺もヤらせてっ」
基本的にはヤられる方がいい、と高田も思うのだが、さっきのとんでもなく色っぽい神谷も捨てがたい。
「そうだな……ま、年に1回ぐらいならいいか」
クスクス笑いながら神谷が乳首を舐め回す。
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