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7.*****

 僕は、イキすぎて息も絶え絶えになっている芯を組伏し、意地悪な選択肢を与える。 「噛まれてイキたい? 奥を潰されてイキたい?」 「どっちも····嫌ら····」  顔から出る汁を全部垂れ流し、顔面までぐしょぐしょになっている芯。側頭部の髪を掴んで強引に振り向かせる。そして、首筋から頬、涙袋までを一舐めにし、眼球を舌で犯して芯の悪寒を誘う。  それが背筋を走ると、腰を反って奥を押し当ててくる。これが愛おしい。僕の思い通りになるほど、芯の身体が僕を覚えたのだと実感する。 「芯、(ここ)挿れていい?」 「挿れ··んな。もぅ、感覚ねぇ····」 「じゃぁ、挿れるね」 「ばっ··挿れんなって! ····んっ··ぎゅぅぅ····」  変な声で快感を押し殺す芯は、無意識にお尻をきゅぅきゅぅと締めつけてくる。これは僕も堪らない。 「せんせ····もぅ··俺、出ねぇって····」 「まだ上手く噴けないもんね」 「アレ··嫌だ。すげぇしんどい」 「何言ってるの? これからドライも覚えなきゃだよ。卒業するまでに覚える事がいっぱいだね」  いずれは、乳首でイけるようにしたい。尿道なんかも責めてみたい。芯を 、もっともっと僕で染めなければ。  僕は、少し焦っているのかもしれない。早く開発していかなければ、芯が卒業してしまう。僕を覚えさせなければ、その後が····。  そんな焦燥感からか、明日明後日の崩壊なんて恐怖心は、徐々に薄れていった。  芯が3年生になった。卒業までの限られた時間で、僕は芯に愛を囁いてもらえるだろうか。  手酷く抱く度に、芯の身体は僕に溺れてゆく。身体だけが、僕のモノになってゆく。  けれど、芯の(こころ)は一向に僕へ向かない。とっくに、女の子なんて抱けない身体のクセに。  日に日に膨らんでゆく想いは、返ってこない虚しさに痛みを増す。それをそっくりそのまま、芯にぶつける日々が続いた。

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