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33.*****
ベッドへ倒れ込んだ拍子に、芯から僕のペニスが抜けてしまった。とても寂しい。触れたい。芯を抱き締めたい。それなのに、身体はピクリとも動かない。
脳内でよたよたと思考が過 ぎる。そんな僕に触れたのは奏斗さんだった。
僕の前髪を握って持ち上げると、乱暴なキスをした。煙草の味がする、不味いキス。それなのに、絡められる舌に応えてしまう。芯のキスはもっと甘くて柔らかかった。
極上のスイーツを知ってしまった今、劇薬のような奏斗さんが痛い。
「優しくシてあげようか? 芯クンに甘いの教えられちゃったんだろ。だからそんなに怯えてんだよね」
「お、怯えてなんか──」
「ま、昔からだけどさ。····あーあ、バカだなぁ。そんなの知らなきゃ、またすぐ俺に溺れられたのに」
甘い鉛を飲み込んだみたいだ。胸の手前で言葉がつっかえている。
二度と、こんな危険な沼に溺れたくない。なのに、奏斗さんの全てに反応してしまう。身体に根付く熱を、どうしても捨てきれない。
「せ··ん、せぇ····」
「もう起きたの? マジで元気だねぇ」
「ハッ····ジジィとは違うんだy──ひッがあ゙ぁ゙ぁっ!!?」
生意気な口を聞いた芯に、ズプッとブジーを挿し込んだ。一気に刺して、怪我でもしたらどうするんだ。
「あ~っは····イイ声♡ もっと聞かせて」
「か、奏斗さん! ら、乱暴にしないで····芯に怪我させないでください」
「あ? チッ··煩いなぁ」
振り返り、僕を睨む奏斗さん。その瞳に逆らえば、もっと酷い目に遭う。僕はそれを知っている。忘れられるはずがない。
けれど、あの頃の僕とは違う。
僕は奏斗さんの腕を掴み、その手を止めた。奏斗さんの額に青筋が走り、次の瞬間、裏拳で僕の身体は浮いた。
「先生!? テメェ!! 何やってんだよ!」
「あー····なんか面倒くさくなってきた。堕として遊ぼうと思ってたけど、もういいや」
髪をくしゃくしゃと掻き乱す奏斗さん。瞬きをひとつ落として、再び開いた瞳から光を捨てた。
そこからは酷いものだった。
芯にはエネマグラを突っ込み、ブジーを挿したまま亀頭にローターを3つ巻き付け最大出力に。そして、下腹に低周波シート貼り付け定期的に強い電流を流す。乳首を強力なピンチで挟み、口は再び縄で塞いだ。
視覚的に、刺激の強い状態になっている。こんな芯を見て、興奮しないわけがない。
僕は縛られず、首輪だけ着けられた。そして、あれをされる。
尿道に管を通され、膀胱に食塩水を流し込まれる。苦しい。下腹が痛い。出したくて、モジモジと身体を捩 る。
ブジーで栓をすると、今度はお尻に媚薬入りの液体を流し込まれた。下腹が膨れるほど容赦なく注ぎ込まれ、酷い圧迫感で吐きそうだ。
アナルにまたプラグを挿して完了。ここまでが下準備。
吐き気を抑えながら、下半身に意識をやる。出したい。苦しい。けれど、芯に見られるのは耐え難い。
「抜いてほしい?」
奏斗さんは、にんまりと笑って問う。そして、答えない僕に仕置きを与える。
少しの刺激でも今は辛い。なのに、ブジーをじゅこじゅことピストンさせ、次にプラグを摘まんで加減なく揺さぶる。気が狂いそうだ。
「出したら気持ちイイの、知ってんだろ?」
耳元で、イかせる為の甘い声を囁く。僕は、腹の奥でまんまと達してしまった。
それと同時に、奏斗さんは両方を抜く。程よく緩んだ所為で、前からも後ろからも、盛大に放出してしまった。その快感たるや、安易に奏斗さんを求めてしまうほどだった。
「奏斗 しゃん····お尻 ··挿ぇてくらしゃい」
僕は汚れたベッドに這いつくばり、奏斗さんにお尻を向けた。そして、醜い雌豚の様に強請った。
僕の心を置き去りに、全てが微睡 んでゆく。
あぁ、芯····。どうか見ないで。
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