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飼い主だから

俺は自分のモノをしまうと、またさっきと同じようにコンクリートに凭れて座った。すると、今度は逆に遊が立ちあがった。 「……あの」 「ん?」 「ちょっと僕、トイレに行ってきてもいい……?」 遊はもじもじしているが、その理由は明白だった。遊の下半身に目をやると、見事ズボンにテントを張っていたから。 「……何だお前、俺の舐めて勃起したのかよ?変態だなマジで」 「……ッ」 遊は大きな目には涙を溜めていて、顔は真っ赤だ。我慢できないのか、膝を擦り合わせ始めた。遊のそんな姿を見て、また俺の中で妙な感情が芽生え始める。 「……ここでしろよ。お前のオナニー、見ててやっから」 「えっ……!?」 「どうせお前、家でも俺を想像してヌいてんだろ」 そう言うと、ますますカアアアアッと顔を赤くした。……図星かよ。 「って、ない……」 「あ?」 「家じゃ、一人になれる空間なくって……オナニーとかしたことない……」 なんだそれ、そんなに兄弟が多いのか?……ありえるな。家ビンボーっつってたし。  「じゃあお前、いっつもどこでオナってんだよ」 「学校で……」 「はぁ?そっちの方が危険性高くね?つーか苦しいんだろ、さっさとしろよ」 「み、見ないでほしい……」 こいつ俺の舐めるのは平気なくせに、自分のチンポを晒すのは恥ずかしいのかよ。どんな恥ずかしさの基準だ。 「俺がやれって言ってんだよ。さっさとやれ」 「……っ!」 遊はついに観念して、ズボンに手をかけた。 そこから出てきたのは、既にフルボッキしているが平均よりも少し小さめのチンポ。それはもう射精する寸前のようで、先からたらたらと我慢液を垂れ流していた。 「擦れよ」 「~~っ!」 遊は震える手を添えるだけで、なかなか擦ろうとしない。さっきまでのエロい奴と同一人物とは思えないくらいの恥ずかしがりっぷりだ。 「早く擦れって」 「む、むりだよっ……」 なんでだよ。俺のを舐めるより自分のを擦る方がよっぽどハードル低いじゃねぇか。それとも俺に見つめられているからできないのか? ついにその両目からはポタポタと涙がこぼれ出して、垂れた我慢液と並んでコンクリートに染みを作った。 「ったく、手間のかかる奴だな……」 俺は立ち上がると、震える遊の後ろに回った。そのまま左手で遊の身体を抱きしめて、右手は遊の手に重ね、そのまま遊のチンポを遊の手ごとぎゅっと握りこみ上下に強く擦った 「えっ、えっ、なに?ふぁあっ!?」 「俺はお前の飼い主だからな、さっきのフェラのご褒美だよ」 竿を擦りながらたまに先端を刺激してやると、遊は甲高い声をあげながら身体を後ろに反らした。 「やぁっ、あああんっ!写楽、もう出る、出ちゃうよぉ!」 俺は暴れる遊の身体を左手で押さえつけるようにきつく抱きしめた。まだ2、3回擦っただけなのにもうイクとか、よっぽど感じてんだな……。 つーかコイツの声、エロすぎてやばい。俺もまた勃起しそうだ。 「いいぜ、イケ……おら、出せよっ」 こいつが好きそうだと思って、俺はわざと耳元に口を近づけて煽るように言い、耳をペロッと舐めてやった。 「ひあぁッ!」 もう、どっちの刺激への反応なのか分からないけど。 「イク、イクぅっ……!」 遊は涙と鼻水と涎で顔をドロドロにして、華奢な身体をくねらせながらコンクリートの壁に大量の精液をぶちまけた。 「はっ…はっ…はぁ…」 遊の息が整うまで、俺はずっと後ろから抱き締めていた。 遊は男なのに華奢でチビだからか、俺の腕の中にすっぽりと収まるサイズ感だ。 「……落ち着いたかよ?」 そう声をかけると、遊はぶんぶんと首を縦に振った。病的に白い首筋が、真っ赤に染まっている。 「は……はな、して……」 「俺にこうされんの、イヤ?」 今度はぶんぶんと横に首を振る。まあ、俺が好きなんだから嫌なわけはねぇよな。 「あーあ、手ぇベトベト……」 そう言って遊のチンポから手を離し、汚れた手のひらを見せつけると、遊の身体が強張った。 「……キレーにする……よ」 遊は自分のチンポを晒け出したままなのに、目の前に出された俺の手を掴むと、また犬のようにペロペロと舐め出した。 この態勢でそんなことされると、また勃起しそうだ……つーかさっきから我慢してんのに。 「体勢変えていいか?顔見せろよ」 わざわざこいつの許可をとる必要はねぇんだけど、あんなことをさせた手前少し気を使ってしまう。 けど、遊は静かに首を横に振った。それは『嫌だ』のジェスチャー。 「なんで?」 そして、たっぷり5秒おいたあと。 「恥ずかしくて……写楽の顔、見れない……」 …………… …………… ……………っっ!?!? 今度は俺が固まる番だった。

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