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絡まる —繋がる―

「ま、待ってって……!」 「なんだ、まだ怖いのか? 仕方ないな」  俺の足を抱えるのをやめたジェイスは、その重たい大きな体で俺に覆い被さるようにして、ぎゅうっと強く抱きしめてきた。 「大丈夫だ、痛くしないから、な?」  俺を抱きしめる腕が頭上に移動して、小さい子供をあやすように、ヨシヨシと頭を撫でる。  上に被さるジェイスの体温が熱くて、自分に触れる大きい手が優しくて、少し不安が和らぐ気がした。 「ゆっくりな」  片手で俺を撫でながら、頬に何度もキスをして、グッと先が入ってくる。 「んっ……! 入るっ……!」  あぁ、俺ジェイスともセックスしちゃうんだ、ここに居る限りそうなるだろうとは思ってたけど……! 「ふっ、うっ……怖いっ、壊さないで!」  ギュッと目を瞑って胸の前で両手を握ると、もうまな板の鯉の気分だ。 「大丈夫だって」  苦笑するようなジェイスの声が聞こえたかと思うと、俺が握りしめている拳を上から包み込むように握ってくる。  少しずつ中に入ってくるジェイスの性器に、グレイを受け入れた時と同じように下腹部に力を入れた。ぬぶっといっきに中を進んでくる感覚に、背筋に快感が走る。 「んんんっ……!」 「上手だなコーヤ、これならすぐ奥まで入る」  手を握ったまま、頬や首筋にキスをされて……優しく愛されているような感覚に、気持ちが引き上げられる。 「ああっ、ジェイスッ……入ってる!」 「あともう少しな」  ぐっと一番奥に押し付けられたら、自分の尻穴がジェイスの性器を締め付けているのが分かった。 「おっき……ぃ! もっ、入んなっ……!」 「大丈夫、無理に全部入れたりしねぇよ」  ジェイスが俺の手をギュッと強く握って、ゆっくり小さく腰を揺らしはじめた。  グレイのも十分大きいのに、それより質量を感じる。  なのに動きは丁寧で優しい……手を握られたまま馴染むまでゆるゆると優しく体を揺すられて、ジェイスの体温に包まれて心地よくなってきた。 「あぁっ、あっ、んっ……っ!」 「もっと声が聞きたい、少し動くぞ?」  ジェイスの手が俺の握りしめた拳の指の間をつつく、少し緩めると手の甲からジェイスの太い指が指の間に入ってきた。  少し引いて、グッと押し潰してきたのは散々指でいじられた場所でっ……! 「ふう゛っ!? やっ! や゛っ!」 「コーヤ? 気持ちいい時は?」 「ん゛っ……きもちいっ、い゛っ、ひもちぃ! っ、――っど、出ないッ……もう出ないいぃっ」 「ここばっかじゃツラいよな、少し外すぞ」  動きを緩めながら気持ち良すぎるところを外されて、必死で息を整えた。 「はぁっ、……あっ、アッ……おれっ、ジェイスとセックスしてるっ」 「ッしてるな、あー……気持ちいいな」  ギュッと手を握ったまま、噛み締めるように言われると、自分が相手を気持ちよくさせているんだと嬉しくなってしまった。  おかしい、おかしい……! 男二人に拉致されて、強姦だったのに!  あぁ、でも、この島から出るまでセックス漬けになるのなら、いっそ気持ちいい方が……。  密着していた体を起こしたジェイスが、俺を突き上げる動きを速くする。 「ああっ! アッ、あんっ! ジェイスッ」 「コーヤ、可愛いな」 「はぁ……まるで恋人みたいなセックスじゃないか、洸也の恋人は僕だよ!?」  ずっと黙って見ていたくせに、けしかけた張本人が何を……! 「コーヤ、いっそ俺の恋人になるか?」  ンーッと、少し厚みのあるジェイスの唇が迫ってきて、思わず一瞬後ろに引いてしまった。 「なっ、そんなにイヤか!?」 「ちが……イヤとかじゃなくてっ、俺……一応、グレイの恋人だからッ」  でも今その恋人の命令で、他の男とセックスしてるんだけどな。 「洸也ッ……!」  感極まったようなグレイの声が聞こえて、俺の顎を掴んで上に向けたかと思ったら、息もできなくなるほどのキスの雨が降ってきた。 「んっ!? んんんっ! グレっ……あんぅ!」 「洸也、大好き!」 「見せつけるなよ、妬けるな」  グレイに唇を貪られながら、ジェイスが俺を突き上げる。 「あ゛っ、んぅう……んむっ、う゛っ、んんっ、んんんんっ!」  おかしい、もう出ないのに! もう出ないのに! 何かが迫り上がってくる感覚がっ……。 「洸也……僕ともう一回しようね」 「ふぁ!? むっ、むりっ! もっ……!」 「……グレイッ、今はオレが!」  息を荒くしながら次第に速くなってきたジェイスが、激しく腰を打ちつけてくる。 「あぁぁぁっ! 激しっ……あ゛ぁっ!」 「ジェイス、今日はずいぶん声を我慢してるじゃないか」  俺にハメて腰を振るジェイスに、グレイがアゴを掴んで自分の方に向けた。  パクッとその厚みのある唇を咥えて、下唇を噛むのが見えた。 「んっ、フーッ! フーッ!」 「まだ我慢するんだ?」  グレイからのキスに応えるように、ジェイスがグレイに貪りついて、二人で獣のように激しく舌を絡ませている。  俺、犯されてるのに……なんで!? 俺一人だけッッ!  強烈な疎外感を感じて、切なくなった。  俺ただの穴なの? オナホ扱いなのか!? さっきまで俺の事抱きたいって二人で競ってたのに、二人の世界に入るなよ! 「アッ……も……やだぁ」  激しく突かれているせいなのか、寂しいからなのか……視界がぼやけて滲んだ。 「洸也がジェイスに泣かされちゃった、僕が仕返ししてあげようか?」  グレイが今度は俺にチュッチュッとキスしてきたかと思うと、ジェイスの後ろに回った。  体の大きなジェイスにすっぽりと隠れて、姿は完全に見えない。  ただ、ジェイスが見た事ないくらい嬉しそうに笑った。俺を犯しながら、後ろを振り返って……。 「オッ、オッ!? オ゛ッッ!!」  ピタリとジェイスの動きが止まったかと思ったら、吠えるように声を荒げた。 「ン゛ン――ッ♡ 」 「ya?」 「ya――! ya♡ ya♡」  ま……まさか、グレイのやつジェイスに突っ込んだ!? ジェイスが倒れ込むように、俺の上に覆い被さってきて、ズシリとその体重を感じた。 「どう? 洸也、こっちのジェイスの方が素敵だと思わない?」 「エッ、何やって……んぐッ」  突然止まっていたジェイスが、俺の奥にグリグリと押し付けてきた。 「ッ……コーヤ、加減出来ない!!」 「ウソッ!? 本当に入ってんの!? ……ッあ゛っ」  信じられんねぇ! ジェイスが俺に突っ込んで、グレイがジェイスに突っ込んでる!? 「オッ、――ッ……!」  堪えるように喘ぎながら、俺の中を突き刺してくるジェイスにゾクゾクした。気持ち良さそうに眉根を寄せて、それでも俺を雄々しく突き上げてくる。  真ん中って気持ちいいよな、俺も二人に前後から攻められて……と、思い出せばますますゾクゾクするのが止まらなかった。 「洸也、ジェイスの乳首舐めてあげなよ」 「――ッッ!?」  驚いた顔でグレイを振り返ろうとするジェイスが、やけに可愛く見えた。  グレイに突き上げられて、俺の目の前でぶるんぶるんと揺れる胸筋も、なんだか巨乳に見えてきた気が……ああ、乳首も大きいのに色が薄くて可愛いかもしれない。  ジェイスの乳首をパクリと口の中におさめて、舌先でクリクリと弄ぶと、俺の中のジェイスが少し大きくなった気がした。 「ア゛ぁッ!? コー……ヤッッ!」  ジェイスはグレイに突き刺される度に声を上げながら、俺を犯す速度が上がっていく。 「あ゛ぁっ、ジェイス……激し――ッ!!」  部屋にギシギシと激しくベッドが軋む音と、俺とは別に響くぬちゃぬちゃとした水音、喘ぐ男二人の声に、その奥から聞こえる微かに快感に耐える声。  ああ、こんなの狂ってる……! 狂ってる! 「あ゛ぁっ!? イくっ! イく! イぐッッ!」  気づけば腰を振って自ら求めていた。 もう出るものないのにッ……脳みそ痺れるッッ! ち◯ぽじゃなくて脳みそイぐっ!!!! 「あああぁぁぁっ!!!! イイッ……ひっ……ぐっんんんんんっ!」 「洸也、女の子みたいにイッちゃった?」 「グゥッッ……出る! コーヤの中に出る!!!」 「ダメ! 洸也に出すのはダメ!」  ずるりとジェイスの太いのが抜かれて、俺の尻穴はぱっくりと開いたまま、体全体がヒクヒクと震えた。余韻がッ……止まらないっ!  薄目を開けてみれば、俺の上に覆い被さったまま揺さぶられるジェイスの姿。  ジェイスは洋物のAVみたいに声を荒げて、気持ち良さそうな顔を下から見上げた。  つい出来心でその乳首を両手で摘むと、面白いくらいに体が跳ねる。  気持ち良すぎるのか泣きそうな顔になっている、そんなジェイスが可愛くて思わず攻め続けた。 『あぁぁっ! クるっ! クるっ♡』 「洸也、ジェイスがイきそうだよ」 「イけよジェイス、見ててやるからさ」  さっきまで俺の中に入っていたブンブンと上下に揺れる巨根を、俺の手で包み込んで扱いた。 「オッ♡ オ゛ッ♡ オ゛ォッッ!!!! ア゛ア゛ア゛アァァァッッ!」  まるで雄叫びのように叫びながら、俺の手の中で絶頂するジェイスに、ゾクゾクするほど加虐心がくすぐられる気がした。  ズシリと大きくて重たい体が俺の上に乗ってきて、はぁはぁと息を荒げている。 「ジェイス……お前、めちゃくちゃ可愛いな」  激しい眠気に襲われながら、思わず口にポロリと出してしまうと、チュッとキスされた。 「コーヤもな」  ニッと笑いかけられて、ジェイスにヤられてたのは自分だったと思い出して、恥ずかしくなった。 「僕も混ぜてくんない?」  グレイが俺たちの口の間にグイッと性器をねじ込んできて、ジェイスがそれを躊躇なく口に含んだ。 「僕は洸也の中に入りたいんだけど」 「も……無理……」 「残念、さすがにキツかったかな?」  そんな事を言いながら、俺の目の前でジェイスの髪を掴んで自分の股間を押し付けている。  じゅぷっ、ちゅぼっ、ぐぼっとジェイスの口からいやらしい音がして、唾液が俺の首元にポタポタと垂れてきた。  うわぁ……えっぐ。  そんなことをぼんやりと思いながら、襲ってくる眠気に抗えず瞼が落ちてくる。  意識が遠のく中、グレイが達する声が聞こえた。お前、恋人の目の前で他のやつの口でイッてんじゃねーよ……。 「あれ? 洸也寝ちゃった?」 「今日は頑張っただろ、寝かせてやれ」

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