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約束 —攻める—

 え? 俺なんか変な事言った!? 俺は散々二人に舐め回されたから、そのまま突っ込むほうがむしろ違和感があるんだけど!? 「ジェイスもやって欲しそうだったし……それに、入れる前に舐められたり触られたりした方が、気持ちよくね?」  ジェイスの肩を横から仰向けになるように押すと、グレイがジェイスの下半身を転がした。 「ジェイスはビッチだからなぁ」  グレイがジェイスの性器を指でいじくりながら、意地悪そうに笑った。 「今は俺たちだけじゃん」  まぁ、前提が複数人ってのはおかしい気もするが。 「ジェイスは僕にして欲しい?」 「YESって言ったら、してくれるのか?」 「……いいよ」  グレイのその返事に、ジェイスは驚きを隠さず目を見開いた。グレイがジェイスの割れた腹筋にキスを落とすと、それは嬉しそうに笑う。  俺に素直になれって言う割に、素直になった方が良いのはジェイスのような気がするな。  この二人の場合は主従関係もあるようだから、俺みたいに単純にはいかないんだろうけど。 『ジェイス、ちゃんと見てろよ』  グレイがジェイスの性器を握って、先っぽにチュッとキスをして、その大きいものを口に収めていく。頭を上下に振るようなフェラチオに、見てる俺までドキドキしてきた。 「アァ……ッ」  ジェイスが艶かしく声を上げて、腰を横にくねらせた。しかし顔はしっかりグレイを見ていて、嬉しそうに口元を綻ばせている。  そんなジェイスが可愛く見えて、こんな反応してくれるのにずっとやらなかったなんて、グレイは勿体無いことをしているとさえ思った。  グレイが口から抜いて、今度は根元から舐め上げる。真っ直ぐに、それこそ睨まれているのではないかと思うほど、鋭い眼光に射抜かれると俺までゾクッとした。 「洸也もしてあげたら?」  グレイがから言われてジェイスを見ると、俺を見上げてくるジェイスの顔は期待に満ちている。  二人の邪魔しちゃ悪いかと思ってたけど、俺も参加して良いってことか……? なんでも三人一緒みたいに扱ってくれるのが、嬉しいと感じてしまった。 「おっぱい揉んで良い? モリッとしてて触ってみたかったんだよな」 「いいぜ、結構柔らかいからな」  ジェイスの頭側に移動して、発達した胸筋を両手で揉むと、意外にもぷにっとしていた。  自分が想像していたより柔らかくてビックリした、筋肉ってこんなに柔らかいのか!  手のひらで軽く揉みながら乳首を指で擦ると、どんどん硬くなってピンッと立ち上がった。  乳首を摘むと、ビクッと跳ねるように反応するのがまた可愛い。  ジェイスの腕が俺の頭に伸びて、グッと引き寄せられた。 「舐めて」  俺がジェイスの乳首を口に含むと、グレイもフェラチオを再開した。 「アア……ッ……イイッ――っぐ!」  気持ち良さそうな色っぽい声から変化があって、下半身を見ればグレイが中に指を入れて、わざとらしくくちゅくちゅと水音を鳴らしはじめた。  フェラチオされながら尻の中掻き回されてる……アレ、気持ちいいんだよな……なんて思い出せば下半身が疼いた。 「コーヤッ……!」  コリコリに硬くなった乳首を舐め回していたら呼ばれて、ジェイスに顔を向けると首元を掴んで引き寄せられた。  キスして欲しそうに、グレイと比べるとすこし厚い唇を広げていて、気持ち良さそうな唇に吸い付いた。 「ンンッ……ンッ!」  すぐに舌を絡めたがって、欲しがってくるような仕草が可愛くて口元が緩む。 「僕に舐めさせておいて、二人でキスするの?」  グレイがクスッと笑いながら言ってきて、でもその声は怒っているわけではなさそうだった。 「ン゛ッ……! ン゛ン゛ンッッ!!」 「いいけどね、二人がキスしてるの、見てるだけですごく愛しい」  表情はすごく穏やかなのに、ジェイスの尻穴をいじる指がえげつないほど激しい。  ジェイスの唇から離れようとすると、いくなとばかりに頭を押さえつけられて、身動きが取れない。  落ち着かせるように肩を叩くと、やっとその手を緩めてくれた。 「俺もグレイとジェイスがキスしてんの見たい」 「いいよ」  グレイが上がってきて、ジェイスにキスすんのかと思ったら、まず俺にチュッとしてきた。  不意打ちでそういうことされると、すごく照れる!  グレイとジェイスは舌を絡ませ合って、わざとらしくねちっこい水音を鳴らした。  ジェイスがグレイの背中に腕を回して、腰をくねらせてグレイの下半身に擦り付けている。  うわぁ……やらしいっ!!! 俺は二人がキスするのを見て、ひたすらドキドキしてしまう。 「ジェイスはもう我慢できないよね」  ジェイスは顎を掴んで左右に揺らされて、恍惚とした表情でグレイを見つめている。  従順……そんな言葉が頭に浮かんだ。 「洸也の上に乗って、お尻を突き出して」 「えっ、俺はっ……!」  突然名指しされて焦っている間に、ジェイスに下敷きにされた。 「コーヤに入れてもいい?」 「ダメ」 「ア゛アアアァッ!」  自分の目の前で、男根を差し込まれたらしい巨漢の男が仰反る。  頭だけを起こして下半身を見れば、ジェイスの奥まで差し込んで叩きつけるグレイの動きが見えた。  俺はアレで突かれる感覚を知っている。  ゾクッとして、下半身が疼いた。俺のも完全に勃ち上がっていて、ブンブンと振れるジェイスのと当たった。 「コーヤに……見られてるッ! ン゛フッ!」 「見られたくない?」  ジェイスの頭を撫でながら、ビンビンになった乳首を摘むと嬉しそうな声が上がった。 「もっと見てッ! もっとしてくれ!」  両手で乳首を強く摘みながら引っ張ると、俺の顔の横に頭を落として、喘いで震える姿に興奮してきた。 「ジェイスはコーヤが大好きだね? コーヤとセックスしたいんだろ?」 「アッ!? 抜くな――ッ!」 「入れていいよ、だけどお前の中に洸也を入れるんだよ」 「えっ!!!」  一瞬聞き間違えかと思って、思わず声を上げたのに……俺の小さな主張は二人に無視された。  グレイがジェイスの背中に覆い被さって、俺の指を払ってかなり強くジェイスの乳首を潰した。 「――ッッァッ!」 「洸也、ジェイスにはこのくらい強くしないとダメ」  いや待て! 乳首攻めの話じゃなくて!  グレイがジェイスの体から離れると、ジェイスが体を起こして俺の上で M字開脚する。  真上にそそり立つ巨根と、指で広げられた尻穴が丸見えで……思わずゴクリと生唾を飲んだ。  ジェイスが興奮した様子で俺のを指で支えて、上に跨って、ゆっくりと腰を下ろしていく。 「ハァッ……コーヤ、入るぞ!」 「マジか……」  ぐぷぷっ……と俺のがジェイスの中に飲み込まれていく!! あぁ、中が熱い! 俺は今、ジェイスを抱いてるのか!?  ご無沙汰だった肉に包まれる感触に、思わず腰を打ち付けたくなるが、ジェイスの体重ががっつり乗っていて動かない。 「コーヤの……ガッガチで気持ちいいな♡」  髪をかき上げながら舌なめずりをして、ジェイスは俺の上で腰を振りはじめた。 「うっ、あっ、ジェイスッ……!」  大きくスイングされて、根元から先までを締め上げながら刺激されたら……ヤバい! 持ってかれる! こんなのすぐ出る!  これは俺が抱いてるんじゃない、俺が尻で抱かれてる!!!  やられっぱなしでは男が廃るというもの。ジェイスが腰を上げた瞬間に強く打ち付けたら、声を上げてジェイスの動きが止まった。 「ア゛――ッ……コーヤ!?」  その隙にジェイスの腰を持って何度も突き上げたら、たまりかねたのか俺の上にもたれかかってきた。  やった……勝った! 「すごい、コーヤ……今のもう一回」  ねだるようにキスされて、まずいと思った。  ジェイスが可愛すぎる……ただでさえ抱くと好きになっちゃう性格なのに、あまり可愛いことをされると本気になってしまいそうだ。 「次はこっち」  そう言ったグレイがジェイスに覆い被さって、既に俺が入ってるジェイスの中に……ねじ込んできて……!? ウソだろ! 二本入れんの!?

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