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13話 ※自慰行為、玩具
「あ、え? あー……知ってますけど……」
そう顔を俯けてまで恥ずかしそうに言う玲音。
本当に玲音もこういう演技に関しては慣れて来ているのであろう。 そしてそういう仕草というのは十分に可愛いのだから。
そんな玲音の演技に視聴者から生唾の音が聞こえて来そうだ。
きっと視聴者は男性もいれば女性の方もいるだろう。 昨今ではBLという波が来ているのだから、女性でも見る人はきっといるのだから。 そして今の時代というのは通販というのが盛んになって来ているのだから余計に女性もそういうDVDを見れるようになったのかもしれない。
「じゃあ、玲音ちゃんはコレを使ってみたらどうなのかな?」
「こ、これを……ですか?」
「もしかして、この玩具を自分でスる時に使ってみたりしてるんじゃないの?」
その京平の問いに、更に顔を俯け、
「じ、実は……そうなんですっ! だってぇ、京平さんのを早く挿れてみたくてぇ、私の方は毎日のように京平さんの事を思って練習して来たんですから……」
今まで恥ずかしそうに演技をしていた玲音だったのだが、自分がちょっと諒馬よりも有利になって来たからなのか、今度は自信ありげに京平に向かって言うのだ。
「じゃ、玲音ちゃんは、その玩具を使って、先ずはイってみたらどう? あ! そうだ!」
そう言って京平は手をパンっと叩くと、
「諒ちゃんもコレ使ってみたらどう? 流石に諒ちゃんはこれを一人で使った事はないかな?」
「え? あー……」
そう聞かれて、視線を逸らす諒馬。
確かに、京平の言う通りなのかもしれない。 流石にその玩具を一人で使うって事は今までなかったのだから。
「わ、私は……自分のを扱くだけで……イけますからね」
そう自信満々で言ったつもりだったのだが、京平の方は、
「ま、いいんだけど……私的には、この玩具を使ってイって欲しいかもー?」
それだと、完全に玲音の方が有利だろう。 元々、玲音は京平の恋人なのだから、京平からしてみたら玲音に勝って欲しいもんなのだから、やはりそこは玲音の方が有利になるような設定にしているのかもしれない。 いや、京平の場合には仕事の方が優先順位なのだから、流石に玲音が有利に働くようにしてない可能性もある。
やはりそこは仕事だから、視聴者も楽しめるようにそう言ってる可能性だってあるという事だ。
確かに、京平の言う通りモノを扱くだけでは視聴者も面白くないだろう。 そう考えた諒馬は、ベッドの上に出してある玩具中から細めのシリコン質玩具を手に取り、ローションを掛け諒馬の方も玲音に負けじとゆっくりと自分の後の蕾の中へとその玩具を挿れて行くのだ。
そこはカメラマンは諒馬のそこへと寄って撮る。
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