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29話 ※指

 玲音の方は一応一人でヤってるという設定があるからなのか、本当に京平にヤってもらって更に気持ち良さそうな演技を繰り返すのだが、玲音とは逆に諒馬の方は一人でもヤった事がない設定だからなのか、気持ち的に痛そうな演技をしているようにも思える。  人間というには痛いと無意識のうちに顔を歪めてしまうもんだ。 そして息を詰まらせる。  そんな諒馬に京平は気付いたのか、 「諒ちゃん……痛いんだったら、息をゆっくりと吐いてごらん……」  そんな優しい京平の言葉に諒馬は一瞬京平の事を見つめたのだが、その後というのは直ぐに京平の言葉に従い、ゆっくりと息を吐くのだ。 「しかも、中にたっぷりとローションが入っているから大丈夫だよ……」  とも諒馬にも優しく声を掛けて来てくれる京平。 「え? あ、ぅん……」  その京平の言葉に諒馬は納得したのか、気持ち的に京平に笑顔を見せるのだった。  そして京平の方も再び演技に入る。 「すっごい、二人共、中がぐちょぐちょに濡れてるよねぇ。 やっぱり、私に期待してくれているのかな? だってさ、二人共、私の事好きで今日は私の所に来てくれたんでしょう? しかも、私の事を求めてね……。 そりゃ、人間なのだから、好きな人に抱かれると思っただけで、ココが熱くなるっていうのか濡れて来るっていうのか……。 ふふ……だから、今日は二人を楽しませて上げないとでもあるのかな? ほら、君達のココ、恥ずかしい位にグチュグチュって言ってるんだけど」  言葉と同時に京平は二人の中を指でローションを掻き混ぜるかのように水音を響かせるのだ。  指を出したり入れたりをも繰り返す京平。 「ちょ、ぁん……京平さん……ぅうん……いい……人にやってもらうって、本当にこんなに気持ち良かったんだねぇ……ぁ……ん」 「君って、本当にこういう行為に関しては素直なんだねぇ。 私からしてみたら、そういう子も好きだよ……」  そう玲音の耳そばで言うのだ。 「ま、諒ちゃんの方は、本当にこういう行為自体が初めてみたいだから、声はあまり出てないようにも思えるのだけど、体は素直って所かな? たまに体がピクンって跳ねてるみたいだしね。 まぁ、流石に大きくっていう訳じゃなく、小刻みにっていう感じかな?」  そこで京平は一呼吸置くと、 「じゃ、そろそろ、次の段階に入ってもいいかな? さて、君達はどんな反応するのかな? 私的にも凄い楽しみなんだけどね」  そう言うと京平は気持ち的に指を更に奥へと入れると、中にあるこうプニプニとしたようなポイントを押したようだ。  その途端に玲音と諒馬の腰が浮くように跳ねたのだから。

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