35 / 61
35話 ※玩具
京平は一旦指を二人の中から抜くと、卵型の玩具の先にあるリモコンのスイッチを押すのだ。
そうする事で部屋内には玩具特有の振動音が再び響き始める。
「ぁあん! 中からぁああ! いやぁん! あっぁああ!」
そう本当に気持ち良さそうな声を一番最初に上げたのは玲音だ。
きっと視聴者にもだが、京平にも気持ちいいって事をアピールしているのであろう。
「んっ! ぁああん!」
そして気持ち的に小さい声でアピールして来たのは諒馬だ。 だが何だか体の方はいつも以上にくねり快感に悶えているようにも思える。
「ま、今、これは私のをココの中に入れる準備をしているっていう所かな? しかも、玩具というのは人間の事をより気持ち良くさせる為に日々開発者が考えてくれているのだから本当に気持ちいいだと思うよ。 それに、玲音ちゃんみたいな子は毎日のように今まで玩具だけで気持ち良くなって来ていたのだから、玩具が気持ちいいっていうのは知ってるみたいだけどね。 そう今では一人でも楽しめるようにもなってる訳さ……。 しかもね、確かにそういう専門店で買える人はいいのだけど、中には恥ずかしくて買えないっていう人の為に、今ではネットで通販も出来るしね。 じゃあさ、玲音ちゃんは玩具を何処で購入してるのかな? そういうお店に行って自分で選んで買って来るの? それとも、ネットで通販して買ってるの?」
その京平の質問に玲音はちゃんと考えてくれているのか、カメラ目線になると、
「ふふ……私の場合にはね、専門のお店に行って買うのと、ネット通販と両方かな? だって、お店に行って買うのは自分で好きそうなの選べるし、ネット通販の場合には、家で頼んで次の日には届くからねぇ。 時間は無い時にはネット通販の方が便利だったりするんだから」
「ふふ……そうだったんだ。 じゃあ、玲音ちゃんの家には、沢山の玩具が床に転がってそうだよねぇ」
「え? あ……あー……ぁあんっ! ま、まぁ……流石に、こ、転がってはないかな?」
そう答える所をみると、ちゃんと玲音の中で『玲音ちゃん』というキャラを作って今すぐに想像しているのであろう。 京平の質問に答えているのだから。
「一体、玲音ちゃんの部屋にはどんな玩具があるんだろ? 細いのから太いのまでと小さいのから大きいのまでかな?」
「ぁああん! やぁん……球がいっぱい付いているのもあるし……ぁあ! 尻尾に見えるのもある……」
そこまで言うと、段々と中に入っている玩具の振動で本格的に気持ち良くなって来ているのか、腰までも振り始める玲音。
ともだちにシェアしよう!