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42話 ※尿道攻め

 再び軽く息を吐いて、心の準備をしている諒馬。 「もう、諒ちゃん、大丈夫かな?」  そう京平にしては優しく笑顔で諒馬に言ってくれているらしい。  それに答えるかのように、諒馬は演技なのか涙目で京平の事を見上げると、京平の方もその諒馬の何らかのサインに気付いたのか、 「じゃあ、君の中に、このチューブ入れて行くね……」  と言うのだ。  仰向けの状態にさせられた諒馬。 確かにモノにチューブを入れるのは了承したのだが、やはり初めての事で不安のようで今は目を瞑っている。  きっと鼓動はいつも以上に早いだろう。 緊張感で胸がいっぱいなのだから。 「諒ちゃん……あまり力ませないで……」  京平のしては今日の諒馬に優しく声を掛けているような気がするのは気のせいであろうか。  しかも諒馬の目を見ながらだ。  確かに今の諒馬と玲音の状態というのは、身体の方は確かに男性なのだが、一応設定としてはヒラヒラなスカートを履いている状態なのだから、女の子なのだからかもしれない。  ちゃんと京平の方も演技をしているという事だろう。  そんな京平に若干目をパチクリしながら見上げる諒馬。 だってそうだろう。 京平が今まで諒馬にそんな優しい言葉を掛けた事はないのだから。  そこに一瞬ドギマギとしながらも、ゆっくりと息を吐くのだ。  そしてゆっくりとだが、諒馬の中にもそのチューブがモノの先端部分から入れられていく。  時折、グチュという水音が聞こえる所からすると、透明な液体がモノの先端部分から出て来ていて、それとチューブが打つかりそんな音が出ているのであろう。  今の諒馬というのは、確かに目を瞑ってはいるのだが、人間、視界を奪われると聴覚が敏感になる。 だからきっと今の諒馬にはその音がはっきりと聞こえているのかもしれない。  抜き差しを繰り返しながらゆっくり丁寧に京平は諒馬の中にそのチューブを入れて行っているようだ。 入れている方だって、この作業というのは緊張する。 そうココは、敏感な部分だからなのかもしれない。  ゆっくり丁寧に最後まで入れると、京平の方も今まで集中していたからなのか額からは汗が滲み、それを腕で拭う姿というのは何でかカッコよく見えるのは気のせいであろうか。 「後は、挟めるもんで途中を挟んでしまって……で、いいかな?」  そう言って京平は満足したようにも思える。 「これで、今日は二人共、ギリギリまでイけないっていう事だよね?」  ベッドの上に横たわっている二人の間に京平は入ると、シャツの間に手を滑り込ませ、胸の突起を見つけ指先で挟むのだ。  それだけでも玲音の方は何かこう体がビリビリと来ているようで、背中を反らせてしまっている。

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