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55話 ※本番

「玲音ちゃん、引き続き、諒ちゃんの胸舐めてくれるかな?」 「はーい!」  そう可愛く返事をすると、 「そういう、聞き分けのいい子、私は好きだな」  そこはそこで玲音の方を褒めてくれたようだ。 「じゃ、また、ゆっくりと諒ちゃんの中に入って行くね」  京平はそう言った途端、玲音は諒馬の胸の突起を舌先だけで舐めるのだ。  それに気付いた京平は、 「玲音ちゃん……舌先も大事だけど、指先を使ってみると両方の胸を触れる事が出来るんだよ……」 「え? そうなの?!」  きっと玲音の場合、殆どネコだったのだから、あまり知らないことなのかもしれない。 現に目をまん丸くさせているのだから。  そして玲音はいつも京平がやってるであろう事をし始めるのだ。 そう胸の突起に舌を這わせたり、それを吸ったりして諒馬に刺激を与える。  そうする事で諒馬の方は体をビクらせたり。跳ねらせてみたりと最初はピクピクだけしか反応しなかった体も今ではそんなリアクションにまでなって来ているのだから、相当、諒馬の方は気持ちいいのであろう。  そんな体を反応させている中、京平の方はそんな諒馬に満足したのか、再び諒馬の中にモノを挿れ始めるのだ。  腰に力を入れ、深く沈める、一回モノが抜けてしまうであろうギリギリまで抜いては腰を入れて深く沈めるというのを繰り返し、中へと京平のモノを挿れて行く。 「ふぅ……ぁあん……ぃ……ぁあ……」  そう優しく丁寧に諒馬の中へと京平のモノを埋めて行くもんなのだからなのか、諒馬の方もこう苦しくなさそうな声のような気がする。 そしてリズム良く京平が挿れるタイミングとほぼ同時位に声が上がるのだ。  それに満足しているかのように京平の方は微笑む。  いつもはわりと腰を早く動かしてしまいがちだが、一応、今日の設定っていうのは、諒馬も玲音も初めてなのだから、たまにはスローにやってもいいと思ったからなのかもしれない。 それに実際、諒馬だって挿れる方はそんなにまだ回数をこなしてないのだから、丁度いい機会だったのであろう。 「ふふ……諒ちゃん、気持ちいいのかな? もう、甘い声しか出てこなくてなっちゃったねぇ」 「クス……本当だ……んじゃあ、もう、諒ちゃんの事、イかせちゃっても大丈夫なんじゃない?」  その玲音からの提案に、京平は一瞬、目を丸くしたのだが、流石にそろそろ玲音の方もイかせてやりたいと思ったのか、 「そうだねぇ……このまま諒ちゃんの事、イかせて上げようか? それで、待っていた玲音ちゃんの事を沢山可愛がって上げたらいいかな?」  その質問に自分の唾液でべちゃべちゃになってしまった唇を気持ち的に拭いながら見上げる玲音。

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