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エール7-6

 上がる息を抑えるように千秋も熱い息を吐いた。涙を溜めてうっすら開けた密紀の目に、もうすぐ絶頂を迎えようとする二つの幹が見える。千秋のそれは自分のよりも随分大きくて、密紀の手に触れている部分に有る浮き出た血管が、見た目の猛々しさに拍車をかけていた。  とてもいやらしい行為を、とても好きな人としている。そう思った時、密紀の身体は大きく震えた。 「あっ、ああっ…!」 「んっ…」  白濁色の飛沫が密紀の腹の上に散った。ビクンビクンと痙攣する身体に、二人の性が混じり合って流れる。 「はあ、はあ、はあ…」  荒い息はどちらのものか…密紀がぼんやりした頭のまま肩を上下させている中、千秋が密紀の身体に散った白い液体をすくい取った。 「ひあ?!」  密紀が思わず上半身を起こした。千秋がそのネバついたものにまみれた指を、密紀の双丘の間に塗り込めたからだ。 「あ、あ、待っ…」  千秋は指の動きを止めないまま、じっと密紀を見つめる。指の先端がその窪みにぐっと押し付けられる。  何をしようとしているのか密紀にも分かった。ただ急にそうされて戸惑った。 「…ごめん、俺男だから、密紀のここに挿れたいけど」 「は…っ、はあ…はあ…」  密紀は触れられている部分に神経が集中していくのを感じる。自分で、そこがひくついているのが分かる。 「でも、密紀も男だから…されるのが嫌なら、止める」

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