「んっ…」 　密紀が眉を寄せる。でもそれは痛いからではなかった。むしろ、自分の身体の中に千秋の一部が入ってきたことへの喜びのような感情を抑えようとしたのだ。 「ホントだ、密紀のここしたいって言ってる」 　俺の指飲み込んでくと言いながら、千秋が密紀の身体をゆっくり倒した。 　密紀の身体が自分の指を受け入れたことが分かると、千秋は指を増やして念入りに押し広げていく。 「あっ…あ、あ…」 「密紀、痛い？」 「…ちがっ…何か、指が…当たるとこ…が」 　出し入れされる千秋の指の先端が触れると、ジンと身体に響く箇所がある。指は更に増やされていて、その場所に当たる度、密紀は言いようのない快楽の波に襲われる。 「…挿れるよ、密紀」 　千秋が密紀の両足を持ち上げた。千秋の前に秘部が晒されるような格好になり、密紀は羞恥のあまり膝を閉じそうになる。しかし千秋が身体を割り入れ、閉じて隠れそうになった密紀の窪みに自身のものを当てがった。 「あ、ああああ！」 　さっき見た、握っていた、あの大きくて固いものが自分の中に入ってくる。ゆっくりと、腰を引いては進めることを繰り返し、千秋が奥深くまで挿し込んでくる。最初は入ってくるものを出そうとするように力が入っていたけれど、半ばまで挿入された時、今度はそれを飲み込むように密紀の中が動き始めた。