50 / 145
和樹×透 2-11
「んっ、はぁ……っ」
「ははっ、気持ち良さそうな顔してる」
「うっ、あ……っ」
ちゅっ、ちゅっと音をたてて何度も吸われ、太腿から足の付け根をねっとりと舐められて、それだけでゾワゾワとした感覚が全身に広がって行く。
「っ、はぁ……っ、ん……っ」
「ねぇ、こっちも勃ってきてる」
「あ……っ」
指先で乳首を押し潰され、びくっと身体が跳ねる。
「ふっ、あ……っ、だめ……ッ」
「駄目じゃないでしょ。ほら、こんなに固く尖らせてさ……もっと弄って欲しい?」
「んっ、ん……っ」
くりくりと指で捏ね回されて、甘い痺れがじんわりと下半身に響いて来る。しかし、決定的な刺激を与えられず、焦らされているようで酷くもどかしい。
「ふふっ、可愛い。物足りないって感じの顔。すっげぇエロい顔してる」
「んっ、や……っ」
「あ、またヒクついた。期待してんの? ほんとやらしいな」
ギラギラと欲望を孕んだ瞳に見下ろされると、身体の奥が熱くなる。
「お、お前だって……ガチガチのクセに」
自分だけ乱れているのが悔しくて、手を伸ばすとそっと和樹の股間に触れる。そこは服越しにもわかる程熱を持って張り詰めていた。
「そりゃそうでしょ。マッスーがあんなに可愛く喘いでるの見てたらさぁ……こうなるに決まってるじゃん」
「っ、ばか……っ」
ストレートな表現に頬が熱くなる。
「それにさ、マッスーが俺のジャージでしてるとことかもヤバかったし」
「なっ、あれは……っ」
「だってさ、俺の匂い嗅ぎながら一人でシてたんだよ? 興奮するに決まってるじゃん」
「――っ」
確かに和樹のジャージに顔を押し付けて自慰をしていた。だが改めて指摘されると恥ずかしくて堪らない。
ともだちにシェアしよう!