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和樹×透 2-10

「な、なんだよ……アレって」 「わからない? この間マッスーが試してみていいって言ってたじゃん。昨日も出来なかったから、今日が2日目でいいからさ」 「……?」 何を言っているのか分からず首を傾げると、和樹は呆れたようにため息を吐いた。 「はぁ……マジで覚えてないの? ポリネシアンセックスの事。この修学旅行中は我慢しようねーって話してたじゃん」 「は、はぁ!? 聞いてないって!」 「あれ? そうだっけ? まぁいいや。じゃぁ、今言ったから」 シレっと言いながら意地の悪い笑みを浮かべる和樹は心底愉しそうで、透は顔を青ざめさせた。 今、身体が辛くて仕方がないのにあと3日もなんて耐えられない。 「む、無理……っ! 絶対そんなの無理だから!」 「人のジャージでオナる人に拒否権は無いよ」 「……くっ」 「それとも、隣の部屋にマッスーのエッチな声聞かせたいわけ?」 「それは……っ」 「俺は別に気にしないけどね。寧ろ聞きたいくらいだし。でも、マッスーは困るんじゃないの?」 「うっ……わ、わかった……やる。やるから……っ」 必死に懇願すると、和樹は満足げに微笑んでちゅっとキスをした。 そして、透のズボンと下着を脱がせて脚を大きく開かせると、その間に身体を入れて閉じれないようにする。 恥ずかしい格好に思わず足をバタつかせたが、ガッチリと抑え込まれて抵抗する事が出来ない。 せめてもの抗議のつもりでキッと睨みつければ、和樹は楽しげに笑いながらも少しだけ眉根を寄せて口を開いた。 「ハハッ、すげぇそそる。……ねぇ、もっと見せてよ」 その表情にドキリとして、胸が高鳴る。 いつもの優しい笑顔とは違う、雄を感じさせるような鋭い視線に射抜かれてゾクゾクと肌が粟立つ。 「足、もっと開いて。閉じないで」 「……っ」 命令されるまま、透は羞恥に悶えながらゆっくりと膝を立てて大きく左右に開く。 「いい眺め。お尻の穴まで丸見えだよ」 「っ、言うなって……っ」 「だって本当の事なんだもん。……ああ、凄いね、触って無いのにヒクヒクしてる」 舐めるような視線と言葉に、後孔がきゅんっと疼く。 早く触って欲しくて堪らないのに、和樹はじっと見つめるだけで一向に触れてくれない。 「かず……っ、早く……っ」 「だぁめ。今夜はキスだけ」 言いながら、太腿を持ち上げられ内側の柔らかい部分に唇を這わせてくる。

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