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瀬名×理人 1-7

「素直じゃないなぁ理人さんは……」 ふぅっと耳に息を吹きかけられ、ゾワゾワと全身が粟立つ。 「見たかったんでしょう? ほら、なんなら触ります?」 ねっとりと耳元で囁かれ、思わず喉がなった。視界の端に捕らえるモノは雄々しくて、見ているだけで腹の奥がきゅんきゅんしてしまう……。 「さ、触るわけ無いだろっ!」 「えぇ、僕は触って欲しいのに……。あぁでも、理人さん我慢できなくなっちゃうか」 「そ、……そんなわけない」 先ほどまでの勢いは何処に行ったのか。どんどん語尾は小さくなっていき、最後の方は虫の羽音ほどにしかならなかった。 「ふふ、素直じゃ無いなぁ……。でもまぁ、今日はもう何もしないんでこのまま横になっちゃいましょうか」 「えっ、ぅわ……っ」 グイッと肩を押され、半ば強引にベッドに横になると背後から瀬名が覆いかぶさるように抱き着いて来る。 丁度、股の間に熱い塊を押し付けられ太腿で挟み込むような体勢になり、理人は思わず身を捩った。 「ちょ、瀬名……」 「理人さん、足もっと閉じて下さい……」 「あっ、……待てって……」 瀬名がゆっくりと前後に動き出し、擦られた場所から甘い痺れが広がり、理人は堪らず身悶える。 「くそ、寝るんじゃ……ぁっ、無かったのか?」 「寝ますよ。このまま」 「……このまま寝れるわけ無いだろうがアホッ!!」 「大丈夫ですって。これ結構、良い感じで眠気が来るんですよ?」 いけしゃぁしゃぁと言い放ち、ゆっくりと腰を引いたり押し込んだりしながら瀬名は艶のある笑みを向けてくる。

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