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瀬名×理人 1-6
「あー、やば……簡単に入っちゃいそ……」
背後でごくりと喉がなる気配がして、視線が尻に注がれている。そう思うと、否が応にも意識してしまい、余計に奥が疼いた。
「っ、見るなっ! と言うか、俺ばかり不公平だろうが。お前も脱げ 」
それを誤魔化すように、起き上がって後ろを振り返った理人は、少し上にある瀬名の顔を見上げて告げた。
「はいはい」
理人に促されて瀬名も着ていたシャツの裾を掴むと上へ捲って脱ぎ始める。
チャックに指を掛け一糸まとわぬ姿になると、目前に均整の取れた美しい肉体が現れた。
相変わらずいい体つきをしている。バランスの取れた筋肉に無駄のない締まった体躯は、全身から色気が滲み出ていてとてもセクシーだ。それに何より、猛々しく反り勃つ瀬名の性器は、いつ見ても立派で男らしくて……つい魅入ってしまう。
そんな理人を瀬名が見逃すはずも無く、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。
「理人さんって本当に俺のコレ、好きですよね」
「――っ!」
先端から先走りを滴らせながら脈打つソレを見せ付けられ、理人の頬が赤らんでいく。
「ちがっ、別にそんなこと……」
「違わないでしょう? 毎晩コレで気持ちよくなってるんですから。ほら、今も物足りなさそうな目で見てる」
「み、見てない! 自意識過剰じゃないのか?」
瀬名に指摘されて、慌てて視線を逸らす。その様子がよほど面白かったのか、直ぐ側でくくっと喉を鳴らす音が聞こえてきた。
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