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瀬名×理人 1-9
「ん、んんっ……嘘つけ……ッ!」
挿入こそしていないが、こんないやらしい行為の最中に眠れるわけがない。
だが瀬名はそんな事お構いなしといった様子で、理人を抱き締めたまま腰を動かし続ける。
「あぁ……理人さん、すごく良い匂いする」
「ひっ、やめ……っ! 嗅ぐんじゃない!」
首筋に鼻を埋め、スンッと音を鳴らしながら吸い込まれ、ビクリと身体が震えた。
「だって理人さんの匂い好きなんですよ。凄く興奮する……」
「―――ッ!!」
うっとりとした声で言われ、恥ずかしさに身体がどんどん火照っていってしまう。
「お、お前……今から寝るって言ってる奴が、興奮すんなっ」
「だって仕方ないじゃないですか。理人さんが可愛いのが悪いんですから」
「か、可愛くなんか……ない」
「いいや、理人さんは可愛い。すっごいエロいし……、俺の理性試してるとしか思えない」
言いながら、瀬名がグッと腰を押し付けて来て圧迫感が増した。熱く硬いものが尻の割れ目をなぞり、太腿へと滑り落ちていく。
その度にぐちっと濡れた卑猥な音が響き、それが自分の下半身から発せられていると思うと恥ずかしくて仕方がなかった。
「んんっ……はぁ……もどかしそうだな。自分で腰動かしてるの分かってます?」
瀬名に指摘されてハッとする。無意識のうちに腰を揺らしてしまっていたようだ。
「う、うるさい……黙れ……っ」
「図星でしょ? あぁ、もしかして挿れて欲しくなっちゃいました?」
「なっ!? 誰がっ!! い、いいからっ早く寝ろよ馬鹿!!!」
渾身の力で押し返し、距離を取る。そしてそのままベッドから這い出るとブランケットを握りしめて瀬名を睨みつけた。
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