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第21話

「ちょっと待ってて」 弘は身体を起こすと、ベッド脇のソファに向かった。 ソファの上に置いた鞄の中から、半透明の液体が入ったプラスチックボトルを取り出す。 回転式のフタを開けると、内側に小さな絞り出し口が付いているタイプのものだ。 ベッドに戻ってくると、また両膝を立てて俺の上に跨ってきた。 ローションボトルを持つ手の先に見える弘のものは、 相変わらず赤黒く湿り気を帯びて、形づいていた。 弘は回転式のフタを開け、更に内側の絞り出し口を引き剥がすと、 ボトルを逆さまにして本体を思い切り握りしめた。 中のローションが一気に外に流れ出す。 「あ、ごめん、出しすぎちゃった」 おい。 何してくれるんだ、こいつは。 弘はと言うと、呑気に笑っている。 ローションが、みぞおちから腿まで一気に降りかかった。 冷たさに身体を縮こませるが、弘はそれをせっせと全身に塗り広げている。 湿り気のある音とぬめった感触が、腰元に刺激を促す。

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