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第22話
全身に塗り広げられたローションを大きく手のひらですくい取ると、
それをそのまま腰元に垂らされ、再び強く握られた。
滑りを帯びたこの感触は、さすがに腰にくる。
弘の手首を掴んで押し返してみるものの、離してくれそうにない。
押し寄せる快楽の波に身を任せるのが、ただ恐ろしかった。
声が出そうになって左腕の背で口元を覆うが、腕はすぐに引き剥がされた。
そのまま、口を塞がれる。
感度が上がっているのか、今度のキスは、先ほどより刺激が強かった。
舌を入れられると、腰がひどく痺れる。
顔を右に背けて口を離そうとするも、またすぐに追いつかれ、塞がれる。
いよいよ、余裕がなくなってきた。
弘は俺のものを握りしめた手を解こうとしない。
ようやくキスから逃れたと思ったら、そのまま左耳の中に舌を入れられた。
忘れていた。
耳も、子供の頃からの弱点だった。
この刺激には、耐え切れなかった。
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