13 / 30
出会い編 第十三話
「あ、だけど、七瀬くん!これを聞いて社長に邪険にならないようにね!あくまで噂だからさ!」
「は、はい!!」
「山本くんも!こう、上司の愚痴ばっか言ってないで、社長に近づけるチャンスなんだから有意義に使わないとね!」
「うーすっ…」
「何よ!その返事は~!!!!」
「ちが、だって、七瀬くんが社長のこと聞きたいって言うからァァァ」
「なんか、すみません」
「いや、七瀬くんは謝らなくていいっす…」
「社長に怒られるの嫌なんで」とボソッっと小声で言ったが、葵には聞こえておらず、⋯に怒られるのが嫌なんでとだけ聞こえた
ん?と聞き返したかったけど、また2人が言い争いをしていたので、僕はモヤモヤしながらもうどんを食べ、言い争いが終盤に突入していく頃に食べ終わった
「ご馳走様でした」
「おぉ~七瀬くん早いね!あとちょっとで食べ終わるから待ってて!」と先輩が言う
「俺ももうすぐで終わるんで!」
「お前は、すぐ社長室に戻れよ!」
「いや~怒られるの嫌いなんすよ」
「そんなの誰でも嫌いだわ!」またヒートアップしてきた…
はぁ~なんか見てるこっちが疲れてきちゃった
そして、2人とも食事を終え、なんだかんだ最後の別れ際まで山本さんとは一緒にいた
最後に明日のご飯の日程を約束して
***
山本視点
俺っち、山本って言います!
ええっと、社長秘書やってるっす!
んで、頼まれて社長の可愛い子と仲良くなってこいと頼まれました
再現すると、「おい、山本…いつになったら仕事が出来るのだ」
「すみません…」と半泣きで謝る俺氏
「仕事はできない癖して女遊び、ギャンブル…仕事が出来てから言え」
「す、すみません」これでも社長はパワハラとか話題になっているので、前よりかはいい方
しかも、パワハラを週刊誌や、労基に訴えたとしても揉みくちゃになる
え!?なんでかって?まぁ~この人が動いてるからだろうね…。この前訴えてやるって言った人がいたけど、揉みくちゃにされて、挙句の果てに社長に弱味を握られたりして、まぁ交通事故って形?で亡くなった
それぐらい冷徹で、ツンとしてる男だ
「お前みたいな無能にやり遂げられるかは知らんが」と言われ1枚の履歴書を渡される
「俺の運命の番だ。お前は、その子と仲良くなるだけでいい。いいか!仲良くなるだけだ。ちょうどいい距離感だぞ!知人ぐらいだぞ!」
「恋人や、恋愛感情が湧いたら、どうなるかわかるよな?」とドスの効いた声で言う
「ひゃ、ひゃい!」と情けない声で返事をする
ともだちにシェアしよう!