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出会い編 第十二話
「てかさ!七瀬くんなんでそんなこと聞くの?」
「えぇっあぁ~」考えてなかったぁぁ~
確かに、怪しいよね…。ど、どうやって説明しよ~
「確かになんでですか?αの中でも別格なんのに、なんで知りたいんすか?言っちゃ悪いかも知れないですけど、付き合うとか番になるとかは多分無理だと思いますっす!」
いや、そりゃそうなんだけどさぁ~
「同じαでも、違う人間に見えますもん」と追い打ちをかけてくる
も~どうすればいいんだよっ…。
なんて思ってたら、注文した時に貰った番号を言われた
ナイスタイミングっ!
「あ、呼ばれたので行ってきますね!」
「あ!私もさ、すっかり忘れてたけど呼ばれたんだよね!」と先輩が言う
「俺もっす!話盛り上がっちゃったからすね!」
どこに盛り上がる要素があったんだろうか…。
とりあえず、3人でできたご飯を取りに行き席に戻る
「「「いただきます!」」」と手を合わせ、食べ始める
ジュルジュル~
んー!美味しい!さすがは、うどん!さすがは、大企業の食堂!やりますなぁ~
「で、なんで社長のこと気になってるの?」
話そらそうと思ったのに、あぁ~覚えていたァ~
「ええっと、」と箸を置き
「まぁ~会社のボスなんで、気になりまして…」と右耳を触りながら、誤魔化す
「ふーん…そうなんだ」
「まさか!付き合おうとか!?」
ギグっ!!!!
「いやいや!ぼ、僕が付き合えるわけないですよ!あはは…」
「怪しい…」と先輩が言う
「いや!ほんとになんも無いですよ!」
「うーん…わかった!実はさ、社長には妙な噂があったりなかったり」
「もちろん!山本くん、君が言った通り、優秀な人だし尊敬はできる!だが、愛人ばかりなんて噂も聞く…素性は分からないけど、とりあえず私たち一般人は付き合わない方がいいと思う」
なんか、これだけ全否定されると、やる気が下がってきた
要は、欲にまみれた男?金と愛人にしか興味ないってこと?
これは不安かも…
というか、秘書君の名前山本って言うんだ
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