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発情期編 第十二話
考えてみれば、風邪引かないかも…
「まぁ…そうですね」と不貞腐れながら言うのと、ちょっと言い負かされたのに腹が立って睨みつけた。けれど、「なんだ、その威嚇しきれてない猫みたいな目は」
「猫!?」
「いじめたくなるから、これ以上睨むのはやめておくんだな」と言われた
猫だって凶暴の時あるし、僕がほんとに猫だったら翔唯さんの取り柄の顔に爪で引っ掻いてやる
「で、コスプレやってくれるのか?」
「そ、それは…お菓子を見てからにします!!」
「じゃあ、ちょっと待っててくれ」と言ってまた、部屋から出ていってしまった
そして、また、大きいダンボールを持ってきてベットの上に置く
今度はワクワクしながら見た
中に入っているのは、百貨店なんかに売っている高級なチョコレート菓子や、クッキーなどなど
様々なお菓子があった
「こ、こんな高級なやつ!全部貰っていいんですか!?」
「あぁ、その代わり、コスプレしてくれ」
うぐっ…普通にくれるだけじゃダメなのかよ…
「なぎ、着てくれるよな?」と圧力をかけられる
し、仕方ない。気に入られる為にもやるしかない!
「わかりました」と言うとまずは、これとチャイナ服と紐パンを渡された
さすがに、社長の前で着替える訳にも行かないので、部屋を出て、トイレで着替えることにした
チャイナ服を広げながら、「僕に似合うのかな~」と不安になる
「いや!似合う男になるんだ!」
着てみると、サイズはピッタリで少しびっくりした
くびれも強調されるし、なんと言っても、両サイドの布が切れてるので、少し、パンツが見れるし、足が少し出てる
十分、似合ってないことはわかるが、これを見せなきゃ行けないなんて黒歴史すぎる
社長には、似合ってないことを承知で見てくださいって言わないと!
緊張しながらも社長が待っている部屋に行き、ドアをコンコンと叩く
「着替えれたか?」
「はい…でも…似合ってないので、見せることが恥ずかしいです…」
「恥ずかしい?」
「はい…」
「なら昨日、風呂場でやったことよりも恥ずかしいか?」
「そ、それは…」
「まだマシだろ?じゃあ、早く入ってきてくれ」
「いや…でも…」
「文句も言わないし、似合ってないなんて言わない。早く見たいんだよ」と僕が駄々こねるものだから、少し呆れたように言う
「わ、わかりました!その言葉信じますからね!」とだけ言って僕は部屋の中に入った
社長は、ベットに座っていて、僕の体を頭先からつま先までじっくりと見る
「似合ってるじゃないか。写真撮らせてくれ」とスマホを取り出して、パシャパシャと連写の音が響き渡る
1枚ぐらいならまぁ~と思っていたが「連写!?」と思わず言ってしまった
「ん?ダメか?」
「あ、いや…って僕、写真撮ってもいいですよ!なんて言ってないです!」
「写真を撮ってしまったものは仕方ない。残しておくしかないだろ」
「け、消せばいいじゃないですか!」
「いや…勿体ないだろ?」
勿体ない…?勿体ないとは…
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