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第45話 あの時とおなじ*

「ここは相変わらず、弱いんですか」 「あ、や……っ」  スリスリと、親指で布越しに上下に擦られる。  そうされる度にジンとした甘い痺れのようなものが全身に伝い、下半身に血が集まっていった。  痺れすぎて痛いくらいに腫れつつあるソレを、膝を立てて隠すように目論むけれど。  逃がさないとばかりに、律の片方の手がズボンの中に入ってきて、下の膨らみを撫でた。  布地を押し上げている存在感のあるソレを下着ごと握って軽く上下され、くびれの部分を人差し指で押すようにされるとすこし痛いけど気持ちがいい。  じわ、とまた中から滲み出て下着を汚す。  湿り気を指先で感じた律は、ふっと笑った。 「潔癖症は治ったんですか? 汚しているみたいですが」 「じ、自分のは……べつに……っ」 「へぇ……それに、嫌だと言ってる割に感度は良好ですね。もしかして、強引にされるのが意外と好きだったりして」  ご名答。よく分かりましたね……なんて関心して答えられる余裕はなく。  僕はとにかく変な声を漏らさぬように必死だった。  ビー玉を透かしているような双眸が目の前にある。  律が優しいようで優しくなくて、こわい。  けれどやめて欲しくない。  この先をもっとと、心と体が望んでいる。  不安と期待をいり混じらせながら、僕は律の手に翻弄された。  ボクサーパンツに指をかけて下ろされると、下着の中で窮屈にしていた欲望が解放され、ふるっと飛び出てくる。  部屋の明かりはついたままなので、その大きさや先端に溜まった蜜までもを余すところなく見られてしまう。  これ以上無いくらいの羞恥心が僕を襲った。 「あ、やだ……っ見な……」 「見ないとできませんよ。君のココがどうなってるのか、君の顔がどう変わっていくのか、ちゃんとね」 「ん、ん……」  僕は眉を八の字にして唇を噛みながら、意地悪をする律を見上げた。  僕が困れば困るほど、律は愉快そうに笑って執拗に攻める。  律は先端に滲んでいた温まったバターみたいにトロッとした液体を、元の場所に戻すように指の腹で割ってグリグリと押し込んで刺激する。  ヌルヌルとして溢れた蜜がどんどん竿を伝う。  僕の太腿は小さく震え出し、お腹の奥がきゅうきゅうと収縮を繰り返した。  こんなんじゃ、まともな思考の入り込む隙は無い。  乱れた息遣いが、そろそろ限界が近いことを律に知らせる。  声を上げそうになったので、拳を作って手の甲を唇に押し当てた。 「ん、ん───……」 「……千紘」  は、と熱っぽく息を吐いた律の情欲に濡れたような瞳に見つめられて、僕はどうしようもなく胸がいっぱいになった。  この顔だ。  あの日も、こんな風に僕を───

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