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第27話 16歳
——バシュッ、バシュッ、バシュッ、バシュッ…
後ろの窄まりに入っていたアナルバイブを外され、佐野は自身の高まりをそこに挿入している。やはり、佐野のものはバイブなんかよりも的確に俺を快感に導く。
「ふぁっあ…あっ…佐野…」
「んっ…はぁ…はぁ…どうしたの?」
「あぁっ……前、向きたい…」
「…なんで?」
後ろから突かれるのも気持ちが良いのだが、やはり俺は気持ち良さそうな佐野を見ながら果てたい。
「あっ…佐野の……顔、あっんっ…見たい……」
「ダメ。またイクつもりでしょ?」
そう言うと、佐野は一気に自身の高まりを全て抜き出し、再度深く挿入してきた。
「ひゃっあっ!だ、だめ!強すぎっ…あ゛っ、ぁ゛、ぁ゛、ぁ゛、ぁ゛、ぁ゛!」
佐野の動きはゆっくりだが、後ろから豪然と何度も突かれる快感は尋常ではない。動きながら、佐野は俺の項に口付けをし、そして甘噛みをした。
「あっ…」
「発情期にうなじを噛むと、番になれるんでしょ?アルファとオメガなら…」
「…んっ…」
「でも、番になれるのは6割程度。俺たちは、番になれると思う?」
「っひゃっあ…ちょっ…止めってぇぇ…」
佐野の左手が、前の屹立を揉みしだく。それと同時に佐野の動きが速くなり、快感が頭の中を支配する。
「もっ…イクっ……」
「っ俺もっ……」
窄まりからの潮吹きが止まらないせいか、バシャ、バシャと水が弾ける音が室内に響く。音が鳴り止んだとき、2人の白濁液が噴出した。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…っん」
佐野は喘ぎながら、ベッドに倒れ込む俺に口付けをする。その接吻は激しく、呼吸が苦しくなるくらいだ。
「っはぁ、あっ…佐野っ、息、苦しっ…」
「……俺は、りょうと番になりたい」
佐野の瞳に映る自分は、愉悦を覚えているように見える。だが、生真面目な俺は素直な気持ちを言えない。
「…佐野、俺たちはまだ16歳の子供だ。思いや考えが変わる可能性が大き…」
「俺は絶対に変わらない」
「佐野……」
俺たちは子供だが、絶対なんてこの世にはないことくらいは知っている。だが、目の前には未熟で熱くて愛おしい、俺の恋人がいる。抱きしめる以外に何ができるだろうか。
狭いベッドで2人抱き合って、ただ互いの呼吸を感じ合った。
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