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なんなんだ ★

 なんなんだ。  こんなセックスは初めてだった。こんな、エロくて、楽しくて、温かくて。そう、なんというか、「幸せ」だと感じるようなセックスは。  千晃はぱっとソファから降りると、リビングテーブルの引き出しを開けてローションとゴムを取り出した。 「千晃……?」  突然の動きにきょとんとしている誉の上に再び(また)がる。誉の服を全て脱がすと、素早く右手にローションを乗せた。先ほど焦らしながら動かしていた中指をしっかりと()らしてから、傷つけないよう気をつけながらも、誉の孔にぐっと押し入れた。お互い焦らし合うのはもう終わりだ。 「んあっ。ちょっ、いきなりっ、あっ、あんっ」  誉の声がすぐに甘い声に変わる。  ん?  誉にとってはおそらく久しぶりのセックスのはずだ。それにしては、感度がいい。  千晃は指の動きは止めずに、後ろから添い寝するようにぴたりと誉に体を重ねると、耳元で(ささや)いた。ローションの滑る感触が指先から伝わってくる。 「誉、自分でしてたか?」  すると、誉の耳がかっと赤くなった。 「してたんだな」 「あっ……ん……して……た」 「良かった」 「え……?」 「そういう欲があるなら良かった。後遺症で全くできなくなるケースも多いからな」 「……千晃の……おかげ」 「え?」  指を止めて誉を見た。頬を少し上気させた誉が振り返って見つめ返してくる。 「千晃が傍にいてくれたから。あの時のことも思い出してもパニックにならずに済んだし、普通の生活を送ることができた」 「俺は、大したことはしていない」 「してるよ。俺のこといつも気にかけてくれて、優しくしてくれた。一緒に暮らし始めて、どんどん好きになった」 「…………」 「まあ、それで、気持ちが抑えられなくて、1人で解消してたんだけどさ」  と照れくさそうに誉が続けた。 「それは……俺のことを考えながらしてたってことか?」 「まあ……そうだな……ん、ちょ……」  再び、指をまさぐり始めた。今度は少し強めに中を()き回す。誉がまたすぐ反応を示した。 「あっ……んっ……」 「どれくらいの頻度でやってた?」 「それ……は……あっ……週に……1度ぐらい……ああっ」 「指で?」 「ん……あ……だけ……じゃな……んんっ」 「道具も使ってたのか?」 「そう……あんっ……あっ……あっ」 「どんな?」 「あっ……んっ……んんっ」  どうやら千晃の言葉に応える余裕はなくなったようだ。誉は今や体を微かにビクつかせ、荒い息を吐いている。誉の耳を舌先で弄びながら、指をもう1本中へと入れた。 「うんっ……」 「痛いか?」 「だいじょ……ぶ……んっ……ああっ……」  くちゅくちゅと、誉の中が卑猥(ひわい)な音を立てる。ぐりぐりと回すように指を動かしながら、左手を後ろから回して、誉の胸を弄んだ。 「んうっ……あっ……あっ……」  快感に耐えられないとでも言うように、誉が体を仰け反らせ、逃げるように腰を動かした。 「誉。逃げるな」 「あっ……だけどっ……」 「大丈夫だから。逃げるな」 「んっ……あっ……千晃……」  顔を振り向かせた誉に誘われるまま唇を重ねた。最初から激しく舌を絡ませる。 「んっ……あ……はぁ……」  遠慮のない、いやらしいキスを続けながら、また指を増やした。3本がしっかり収まったところで、そっと唇を離して誉を見つめる。  もう少し誉との前戯を楽しみたかったのだが。予想以上の誉の色気に、千晃は早くも我慢の限界を感じていた。 「誉。()れてもいいか?」 「ん……いいよ」

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