14 / 17
④
「ばっ…ガッつくなって…」
道を逸れ、人目を憚り。
闇に紛れたところで晃亮に奪われる。
いつもの幼稚な様とは豹変し、情事に暮れる晃亮は。容姿に見合う…野性的な雄の本性を露にする。
本来はこうして、赴くまま力強く組み敷くタイプだからか…。遥を傷付けまいと、なけなしの理性で以て自らを抑えている晃亮。
普段そうして耐えているのを知ってるからこそ。
甘やかしてやりたいと思うのが、保護者としての性というもの…なのだろうか?
まあ…昔は喧嘩最強と謳われていた自分が。
野郎を相手に、抱かれても良いと思えるくらいだから。
それが同情なんかじゃないことくらいは、ちゃんと解ってはいたのだが。
「は…ッ…晃亮…」
「はるか、はるか…」
唇を塞がれ、舌で中を蹂躙されて。
蒸せる夏の星空の下。獣が二匹、絡み合う。
布一枚捲れば、すぐ肌が露になり…
逞しい胸板をさらけ出す金色の獣に、遥は身も心も奪われた。
青姦てだけで、興奮もひとしお。
いきなり太股から尻に手が滑り込んできても、構わず晃亮に食らい付く遥。その長い指が、つぷんと蕾に埋め込まれたなら…自ら脚を開き、行為を促した。
遥の積極的な様に、晃亮の理性もあっという間に剥がれ落ちていく。
「はるか…いれたい…」
「あ…しょーがねえなあ…」
まだ指二本入るかどうかだったが…我慢出来ないと耳元でおねだりされ、遥は困ったよう笑う。
後で痛い目を見るのは、判っていたのだけど。
これには敵わないなとばかりに。
遥はあっさりと晃亮の我が儘を、受け入れるのだった。
「ッ……!」
「はるか…?」
晃亮の肥大したナニが、遥の淡く濡れた入り口へと宛がわれ。襞を掻き分け、挿し込まれる。
規格外なソレを埋め込むには、まだ解し足りなかったが…。遥自身も、実は欲しくて堪らなかったので…そこはグッと耐えてみせた。
自分が女みたく喘ぐだなんて、さすがにあり得ないだろうし。いくら抱かれる側を許してはいても、ヒィヒィと女々しく鳴く気まではなかったからだ。
「…うごいていいか?」
「ああ、いいぜ…」
来いよと目配せすれば、ギラリと眼光で射抜かれ。瞬間、無遠慮に犯される。
律動は激しく、なんとも官能的で。
立ったまま、廃れた公園の林の中に紛れ…。
遥と晃亮は淫らな行為に酔いしれた。
「あッ…」
「はるか、はるか…」
夜の帳、虫の音に重なる卑猥な吐息が、ふたりの性欲を更に掻き立てる。
初っぱなからガンガン攻められ、突かれたならば。
「ヤベェ…コースケ…も、イクッ…」
「はるかの、なかに…」
「ああ…出していい、ぜ…」
絶頂はすぐそこ。
浴衣が乱れるのも構わず、高みを目指し突き進む。
ぶるりと一際、互いの身体が揺れ。ほぼ同時に精を解き放てば…。肩で息吐く遥は、汗に濡れる額を晃亮へと凭れさせた。
上気する身体が、しっとりと吸い付いて…重なる。
「はるか…」
「…んだよ…まだ足んねーのか…」
擦り寄りキスしてくる晃亮に、へなりと眉根を下げながらも。されるがままの遥は…
「なら、帰ろうぜ?」
続きは家で、などと。
無垢な子どもをつい挑発するあたり…
やはり悪い見本だなぁと、彼は自嘲するのだった。
「え、脱がねーの?」
「遥は着たままのがいい。」
なにやら浴衣は、裸より燃えるらしく。
どうせ後には着崩れしちゃうのだけれど…
それもまた、堪らないって。
新たな性癖に目覚める、晃亮なのであった。
「ちょッ、少しは休憩、させろ…」
「はるか、もっと…」
おしまい☆
ともだちにシェアしよう!