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66 ※先端部分を擦り合わせる

 来未と未来の二人は、翼のその言葉に反応し、舌を出して、 「スイマセン……」  と言うのだ。  舌を出すという事は今の翼の言葉を本気にとって無いということだろう。  そこに翼も来夢もため息を吐く。  どうもこの二人の場合、調子が狂うというのか、二人だけの世界へと入ってしまう為、こう事が上手く進めないのは気のせいであろうか。 「……翼さん……もし、また僕達が先に進んでしまった場合、僕達はどんなペナルティーがあるんでしょうかね?」  ペナルティーの事が心配なのか、それともペナルティーを楽しみにしているのか未来の方はそう聞くのだ。 「あのですね……ペナルティーとは罰なんですから、楽しみにして貰っては困るんですけどねぇ」  そう困ったように言うのは翼だ。 とりあえずこのゲームの司会を勝手にし始めた人物でもあり急に、二人にペナルティーを出すと言ったのだから、そう問われるのは当然なのであろう。 「じゃあ、どうしましょうか?」  そう急に問い始めるのは翼だ。  「来夢さん、どうします? この二人が命令する前に先に動いてしまった場合、どうしましょうか?」 「え? はい?」  いきなり来夢の方へと振られてしまい、目を丸くするのは来夢だ。 だって今まで未来と来未と翼だけの会話だと思っていたのに急に振られてしまったら、言葉を詰まらせてしまうのは当然だろう。 「え? あ、そうですねぇ……僕が挿れるまで絶対にイけないように、モノの先端部分から棒を挿れてしまうのはどうでしょうかね? 僕も普段はネコなので、イきたいのにイけないのは、かなりキツいって事、知ってますからぁ」 「ま、そうですよねぇ。 なら、それで、行きましょうか?」 「ですね」  二人でそう決めると、とりあえず二人がもし二人だけで二人だけの世界へと入ってしまった場合には、二人のモノの先端部分に棒を入れてイけなくするという事に決めたようだ。 「お二人さん! 本当にこれからはそうしますから、覚悟しといて下さいね!」  と念を押すかのように言うと、二人は目をパチクリとし視線まで合わせていたのだが、反省するかのように、 「スイマセンでした……」  そう謝るのだ。 「では、来夢さん、進めて下さいね」  そう言うと翼は来夢に任せる事にしたようだ。 そして来夢の方は軽く咳払いをすると、 「では、次の命令でしたよね? お二人さんはリバでやって来ているそうなので、それなりな進め方の方がいいと思うので……お互いのモノを擦り合わせて見て下さいよ……。 あんまり、僕の方はそういうのやった事がないのでね」  それを聞くと待ったましたとばかりに二人は視線を合わせ、お互いのモノを握るとモノの先端部分を擦り合わせ始めるのだ。 「はぁあん! ぁあん!」  流石は双子という所であろうか、本当にこうも声や息遣いまでも重なり合うようだ。

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