しかしこのままでは小悪魔で売っている来夢がこういつものように発揮出来ないような気がする。　そう双子の二人がわりとこう素敵にやってくれちゃってるからだ。 「来夢さん、お互いに浴衣を脱がしちゃっていいんですね？」 　そう声を揃えて言う二人。　そこは考え方が似ている双子という感じなのであろう。 「え？　あ、はい！　いいですよー」 　来夢は二人に対して笑顔ニッコリで答えるのだ。 　その後は未来の方は浴衣の胸をはだけさせ肩から下ろし、来未の方は未来の帯を外し始める。 　当然、未来の浴衣は帯が外れてしまった事で完全が前だけがはだけてしまう事になる。　そして来未の方は上半身だけが露わになったようだ。 　未来の方は前全体がはだけてしまっている状態なのだから、先程から勃っていたモノが完全に勃っている状態になってしまったように思える。 　もう既に撮影だからって下着は履いてなかったのであろう。　だからなのか、完全に周りから見えたままになっていた。 「未来……もう、浴衣完全に脱がしていい？」 　そう優しく言う来未。 「う、ぅん……来未にならいい……。　なら、僕の方も未来の脱がしてもいい？」 　お互いの浴衣を脱がすっていう以外に来夢からの指示はなかったのだから、言葉を交わす事はいいのであろう。 「ぅん……いいよ……」 　そうお互いに優しく答える姿は、見ている人間としては癒されてしまう所なのかもしれない。 　そうだ。　この二人が売れている理由はそこにもあるのであろう。　こうふんわりとした感じで事を進めていくのだから、こういった物が好きな人には堪らない二人なのかもしれない。　 　しかし社長も色々な人を雇っているような気がする。　いや確かにこういったDVDだって売れなきゃしょうがないのだから、本当に個性がある人をわりと選んでいるのであろう。　それに双子でこの業界へと入って来る者は少ない。　だから余計に売れているのであろう。 　そして更に未来と来未はお互いの浴衣を脱がし始める。 　未来の方は来未の帯を外すと、それがさらりと床へと落ち、そして来未の方の肩から浴衣を外すとそれは床へと落ちるのだ。 　お互いにお互いの浴衣を脱がし終え、見つめる二人。 　本当に見てるだけの人達には堪らない光景なのかもしれない。 　見つめ合った直後だっただろうか。　何も合図をしなくとも、二人は再びお互いの唇を重ね合う。 　部屋内には再び水音が響き合うのだ。 　本当にこの二人の場合には二人の世界に入ってしまう事が多い。　きっといつも二人で仕事をしているからなのであろう。 　来夢はそんな二人にため息を漏らすと、それに気付いた翼は、 「お二人さん！　またまた、二人の世界に入らないで下さいよっ！　今度、そうしたら、ペナルティー付けますからね！」 　と注意をするのだ。