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第12話※
「あひぃッ……! んあっ、ぁ、あっ! それ……めちゃくちゃいいっ」
本当に弱いのか、春川くんは片手でペニスを扱くのを止めないまま、片手の指でくにくにともう一方の乳首を弄り始めた。
舐めるにも上下左右だけでなく、舌先を硬くして回すようにしてみたり、吸ってみたりした。涎まみれになってしまったが、それがまた潤滑油代わりになって、春川くんの性感を高めていく。
「んくっ、声、抑えられねっ……! 乳首すげっ……課長の舐め方ヤバすぎっ……! 女の子にはこんなことしてほしいなんて言えなかったからぁ……」
なるほど、春川くんの見た目や外面の性格ばかり見て、さぞやセックスもワイルドなのではと受け身な女子ばかりだったのだろう。こんな性感帯があったのにもったいなすぎる。
内心は春川くんにも抱いてほしいとずっと考えていたが、そこは僕の責め手としてのサービス精神が勝った。
春川くんは僕が腰砕けになるまで抱いてあげよう。何としてでも男同士のセックスで咆哮し、絶頂してしまうほど感じさせてあげよう。
もうビンビンの勃起乳首だけでイッてしまいそうな勢いだ。
「ふひゃっ!? 中っ……前立腺……? 当たってる……そこ、課長のチンコでギュッてして……思いっきり押して、擦って……」
「ううっ……こう、かい……?」
「そう、っす……ぞくぞくするっ……外も中もたまんねぇ……っ! こんな感覚知らねぇよっ……病み付きになっちまう……!」
よほどの快感なのか、春川くんは背に両手を回してくる。そして、お互い待望のキスを交わした。
初めから舌を入れてくるくらいに積極的で、熱くてこちらも頭がぼーっとしそうだ。何度も唇を合わせ、そのたびに舌を絡めまくる。
「んふっ、課長ぉ……好きっ、大好きぃっ……マジ訳わかんねーくらい……好きっす……」
「僕も……ちゅ、んんっ……僕なんかのことこんなに愛してくれて、本当にありがとう、春川くん……」
「俺が課長のこと世界で一番好きなんだから、もうどこぞの馬の骨なんかとヤらないでくださいよ……」
「ははは。でもバーには行っていい? 正式にパートナーができたって馴染みの皆に紹介したいんだ。むしろ春川くんの方が男受けしそうだけどさ」
「んー? ……考えときますぅ……ちゅうぅ」
いつも爽やかでスポーツマンらしく熱い人生を夢見ている人間だと思っていた春川くん。
でも蓋を開ければ、わりと愛が重くてやきもち妬きだった。それも燃えるような。可愛くてしょうがない。
春川くんはやはり年齢差か性に旺盛で、もっと、もっととねだってきた。
初めての行為だし彼の身体が敏感すぎる訳ではないから、彼がウェットで絶頂するまでには少々時間がかかった。
僕も何時間も付き合わされたが、射精の数よりも、ピストン運動がハードすぎてくたくた。たまに騎乗位になって自由に動いてもらったが、それでもだいぶキツくて。
明日もつらいだろうが、忘れた頃にその、変なところばかり筋肉痛確定だ。
眠くなったと言って先に休ませてもらったのは前途多難。僕が相手をしてくれないのなら、今度は自分で開発したり僕に使ってもらう用に通販でアダルトグッズを買うだとか意気揚々としている……。
実は自分も抱いてほしい時もある側とカミングアウトするのは……もっと後でも遅くはないんじゃないかな。
今はまだ付き合い立てほやほや、気分だけは中高生。乗ってやる余裕も見せてあげよう。
だって僕はどう足掻いてもおじさんだからね。
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