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週刊エックスデー編集部襲撃事件
週刊エックスデー編集部襲撃事件とは、19XX年12月某日、お笑いタレントの南健司 (当時40歳)をはじめ、南の弟子10人が写真週刊誌『エックスデー』の編集部を襲撃した事件である。
・事件に至るまで
襲撃に至る数時間前のこと。
東京都S区の大学校門付近にて、南と親密に交際していた女子大生(当時20歳)に対し、エックスデーの記者2名が、女性に南との関係について取材しようと声をかけた。
それを女性が避けて立ち去ろうとしたため、記者がそれを追いかけてカメラを女性の顔に突きつけ、手を掴んで引っ張るなど行為に及び、そこから揉み合いに発展。
その結果、女性は頸部捻挫、腰部捻傷で全治2週間の怪我を負った。
これに激怒した南は、エックスデー編集部に電話をかけ、「担当者を出せ!」と抗議した後、「今から行ってやろうか!」などと通告。
その後で南は弟子を呼び出し、タクシーで東京都B区にあるエックスデー編集部に移動。そこから襲撃を開始する運びとなった。
南が編集部員たちに再度「担当者を出せ!」と迫った後、彼の弟子たちと編集部員たちとで口論になり、揉み合いになった。
その末に南たちは「ブッ殺すぞ、この野郎!」と叫びながら、室内に設置されていた粉末消火器を噴射。
さらには、室内にあった雨傘で殴打する、卓上用テープカッターを投げつける、カッターナイフで切りつける、腹や背中を蹴りつけるなどの暴行に及び、編集部員たちは胸骨骨折や右腕の裂傷などで全治1週間から1ヶ月ほどのケガを負った。
南たちは、編集部員の通報を受けて駆けつけた警察により、住居侵入・器物損壊・暴行の容疑で、現行犯逮捕されるに至った。
この事件の主犯にあたる南は傷害罪で執行猶予2年、懲役6ヶ月の判決を下され、弟子たちは南に従っていた形で暴行に及んだこと、駆けつけた警察官の指示には従ったこと、逃亡や証拠隠滅なども行わなかったことから、起訴猶予処分となった。
このうち2名は未成年(ともに当時19歳)であったため、実名報道さえもなされなかった。
・事件の後
事件か起きた時期は12月で、南たちは多くの年末特番を控えていた。
しかし、事件を理由に南は謹慎を言い渡されたために出演を自粛する形となった。
当時、南たちがレギュラー出演していたテレビ番組は10本、CMが2本、ラジオ番組が1本。
テレビ番組は他の弟子や代役のタレントが出演して繋いだが、うち2本は打ち切りとなり、CMは2本ともに放映中止となった。
後の記者会見で南は「エックスデーのやり方に抗議したい気持ちがあった」「その抗議の方法として暴力を使ったことに対しては反省している」「弟子たちには申し訳ないことをした」と述べた。
この後、南は半年ほどの謹慎を終えた後、特番の生放送で姿を見せた。
多くのテレビスタッフや報道関係者がスタジオを囲んだ上での放送であったため、現場にはピンと張り詰めた空気がずっと漂っていた。
・南の証言
後に南は「1発だけ殴って、それで終わりにするつもりでいた」と述べている。
また、ともに引き連れてきた弟子たちには「巻き込んで悪かった」「お前らのことは、ドカタをしてでもオレがしっかり面倒を見てやる」と話していたという。
・和解
事件から1年半後、当時の週刊エックスデー編集部と正式な和解の場が設けられ、その週の発売号は南が表紙を飾った。
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