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第一話 高校入学式

四月。桜が満開になる春の季節。僕は今日、高校の入学式の日を迎えた。私立聖令男子高等学校(しりつせいれいだんしこうとうがっこう)。男子校の中では、唯一、有名な男子高校で、僕は、今日からその高校に通う事になった。 僕の名前は、西崎湊(にしざきみなと)。現在、十五歳。趣味や特技なんて、一切なし。唯一の取り柄と言えば、勉強が出来る事くらいだ。 「……今日から、いよいよ僕も高校生。勉強頑張って、卒業後は良い大学に入学するぞ‼」 ぐっと拳を握りしめながら、改めてそう決心していた時、 「な~に、こんな所で突っ立ってんの?」 僕の小学校時代からの親友、藤代誠(ふじしろまこと)が、僕の肩をいきなり叩いてきた。 「あっ、おはよう。藤代。今日から同じ高校だな。これからもよろしく‼」 「おう!こちらこそ、よろしく‼にしても、見事に女子がいないな……」 藤代が周りを見渡し、苦笑しながらそう言う。 「そりゃあ、男子校だもの。周りは男子だらけに決まっているだろ?つか、そんなに彼女欲しいなら、共学校行けばよかったじゃん。何も、僕と

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