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番外編 誕生日 R18
朝起きたら大好きな人に抱きしめられていた。お互い裸なのは昨日の夜愛し合ったからで、未だ甘い微睡みの中、燈人に擦り寄る。
「······真守、髪、くすぐったい。」
「ん······、起きてたの······?」
燈人の手が、俺の腰をぐいっと引き寄せる。より肌が当たってドキってした。
「今日は休みだ。まだ寝てろ。」
「え······?休み?何で?」
「······誕生日、おめでとう。」
「え?」
今日って何月何日だ。俺の誕生日なのか?それなら10月10日。最近は忙しくて日付なんて忘れていた。
「今日10月10日?」
「ああ。お前の誕生日」
「······気付かなかった」
「重症だな。」
額にキスをされて、それからより一層強く抱きしめられる。少し苦しいそれも今は心地いい。
「誕生日なら······どこか行きたいな。だめ······?」
「いいよ。どこに行きたい。」
まだ少し掠れている燈人の声が色っぽい。
燈人の頬を撫でて、「好き」って言うと低く喉で笑う。
「知ってるよ。」
「知ってたかぁ。」
「で、どこ行きたいんだよ。」
「わっ!」
突然起きあがって俺に覆い被さった燈人が、乳首にキスをしてきた。小さく声が漏れて、あ、これ早く答えないとまたエッチが始まるパターンだと、一生懸命頭を回転させた。
「ぁ、えっと、ランチ!ランチ行く!」
「ランチ?何処に。」
「んぁ、ぁ······わ、わかんない、待ってよぉ······っ」
乳首を抓られて、唇が下に降りて行く。
「ランチなら、まだ時間があるだろ。」
「ぁ、やっ、ん······っ!」
「さっきまでしてたからまだ柔らかいな。」
後孔に入れられた指が動いて、その度に音が鳴る。
「はぁ、ん······ぁ、グチュグチュいってる······、中で出した······?」
「ああ。でももう掻き出したよ。」
恥ずかしくなって顔を両手で抑えた。
「真守、足閉じるな。」
「ん、うぅ······ぁ、だめ、気持ちいい······っ」
「顔見せて」
言われた事に従って、足を開き手を退けた。キスをされて頭の中が蕩けていく。燈人の顔を両手で包んで、唇を貪った。
「ねえ燈人、べーってして······?」
「ん」
燈人も俺のお願いを聞いてくれて、伸ばされた舌に、自らの舌を絡ませる。どちらともない唾液を飲み込んで、燈人に与えられる快感に体を震わせる。
「挿れんぞ」
「ん······ぁ、あ······っ!」
たったほんの数時間前まで中に入っていたそれ。キューっと締め付けてしまって、それを感じた燈人が眉を寄せる。
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