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番外編 誕生日
ずるってペニスが抜ける。燈人に抱きしめられたまま、何度も繰り返しキスをした。
「燈人、酷い······。」
「痛かったか?」
「……気持ちよくて、おかしくなると思った。」
燈人の胸に顔を埋めてまだ少し荒い息を整える。
「一緒にお風呂入ろう······?」
「ああ。でも後でな。」
俺の髪をさらさらと撫でる燈人。顔を上げてじっと見てるとギューッと抱きしめる力が強くなって、少し苦しい。
「ランチ行きたかったのにぃ」
「行けなかったな。残念。」
「······誰のせいだと思ってんの?」
「んー、お前がエロいせい。」
「はぁん?馬鹿なの?絶倫ちんこもいでやろうか」
そう言って燈人のペニスをぐっと掴むと、顔を引き攣らせる。
「俺のせいだ。」
「わかればいいよ。」
手を離して、仰向けになって目を閉じる。
風呂に入らないとなぁ、とか昼御飯作らないとなぁ、とか思ったけど、まだ動ける気がしない。
腰に感じる甘いだるさに溜息が零れた。
「今度、美味しい店探しとく。」
「嬉しいなぁ。ていうかさ、休みとって旅行にでも行きたいよね。二人でゆっくり過ごしたい。」
「······わかった。じゃあそうするか。」
「えー?いいの?」
燈人を見ると「いいよ」って言ってまた俺の髪を撫でる。
「約束ね。そしたら今日のこと許してあげる!」
「悪い事したわけじゃねえと思うけどな。」
「したよ!今日の予定がなくなっちゃった。」
「そうか。じゃあ約束な。」
穏やかな時間はそのあともう少しだけ続いた。
番外編 誕生日
END
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